風のささやき

春疾風いずこへ奪うこの心

春の強い風が吹いてくるこの時分はいつでも
心が何処かに奪われるような気分を覚えます

それまでは冷たく縮こまっていた心が
暖かい風に吹かれて何処か遠くへと
無性に出かけたくなります

かといって
何処かに実際に出かけるかというと
必ずしもそんなことは無くて

心だけが憧れに
体から引き離されそうになり
心と体のアンバランスを覚えます

いつか心の赴くままに
足を向けて歩いたら
僕は一体どこへ運ばれて行くのでしょう
いつか試してみたいなと思っています