風のささやき

冬の夜の子の歯ぎしりや何悔し

寒い夜のことです

夜遅くなって部屋に入ると
空気は少しひんやりとして
みんな布団をかぶって眠っていました

自分も横になったですが
まだ布団も冷たく
頭も冴えて眠れません

やがて子供の一人が
歯ぎしりを始めました
歯が悪くなるので止めて欲しいと思うのですが

自分も良く歯ぎしりをするので
親に似てしまったのでしょう

静かな夜のこと
その歯ぎしりがやたら耳につき
そうして歯ぎしりをするほど
悔しい気持ちになったのかなと
子供のことも少し心配になり
しばらく眠れないでいました