風のささやき

炎昼や蝶も舞い入る木陰かな

暑い真夏の昼間でした

頭上には強い陽射し
その陽射しに熱を持つアスファルト
歩いていると咽るような暑さでした

暑さに俯き歩いていると
道端の木陰にチャバネセセリが
ひっそりと休んでいました
まるで陰の一部のように

このままでは
誰かに踏まれてしまうのではと心配しながら
仲間と連れ立って先を急ぎました

 #2010 夏に