韓国新石器文化を巡る旅写真集

(Last update: 99/9/15)

東三洞貝塚1
東三洞貝塚は韓国南海岸にある。今夏釜山市立博物館により調査された

東三洞貝塚2
まだ完全に埋め戻されておらず、貝層の断面が見えている

東三洞貝塚断面
貝はマガキなど。貝輪の破片も見えるかもしれない

ケツ状耳飾1
釜山広域市立博物館福泉分館で装飾品の特別展が開かれていた。新石器時代のコーナーには東三洞貝塚の最新出土品も多く展示されている。韓国で出土した唯二つのケツ状耳飾も展示されている。右は以前から知られていた沙村里遺跡例、左は東三洞の最新出土例

ケツ状耳飾2
東三洞例は肉厚で、縄紋文化ならば前期前半までのものに類似している

円形耳飾
鮫の椎骨を利用した中・小形の耳飾と、それを模したような形態の大形土製耳飾

貝輪
貝輪は2千点以上出土したという。未製品も多く、製作遺跡である

遺物観察
展示見学後、整理中の遺物を見せていただいた。
中央が調査担当者の河仁秀(ハ・インス)さん

縄紋系土器
地元の土器に混じって、九州から持ち込まれた縄紋土器も出土している

巨大な鮑
巨大な鮑の貝殻

石鏃
石鏃の大部分は佐賀県腰岳産の黒曜石で作られている

土製円形耳飾
土製円形耳飾。同心円文は、鮫の椎骨の外見を模したように見える(河さん談)

土製円形耳飾断面
ちゃんと耳たぶに填めるようにできている。
土製耳飾が大形のみなのは南九州早期後葉の平栫・塞ノ神文化と類似している

晩期土器
韓国新石器時代晩期の土器。折り返し状の口縁で、胴部の文様は乏しい

中期土器
韓国新石器時代中期の土器。南東地域では太い沈線による充填斜線文が盛行する

中期土器断面
中期の土器は大形で、断面も非常に厚いものが多い

赤彩土器
内外面を赤彩した土器

指頭文土器
輪積成形時の指頭痕を装飾として残す土器

隆起文土器
韓国新石器時代早期の土器。粘土紐の貼り付けによる装飾を持つ
西日本縄紋前期前葉の轟B式土器と相互影響関係があるとされている

土器底部
隆起文土器の底部。丸底にドーナツ形の台をつけて平底にしている

甕棺

猪(豚)状土製品
以下、ソウルの国立中央博物館展示品。これは猪(豚)状の土製品

土偶
土偶は小形で無紋

高山里
済州島高山里遺跡出土遺物は縄紋草創期の土器・石器に類似する

高山里石器
小形有茎尖頭器と大形石鏃の組み合わせは、関東だと隆起線文土器後半に見られる

高山里土器
土器は無紋平底で、素地に太目の繊維が混入する

解説文
常設展示には日本語と中国語の解説文も置かれていた

全員集合
今回の旅の参加者20名+ガイドさん。背景は国立金海博物館