(Last update: 2003/08/16)
神の手事件（旧石器遺跡広域大量捏造事件）の主犯である藤村新一氏が発見または発掘に関与した「遺跡」の一覧表についての解説頁です。
・表本体 ・作成に至る経緯
| 都道府県 ・市町村 | 概ね北から南へと配列した。2003年3月時点。それ以降の市町村合併については、今後の合併の進行を想定すると、対応が煩瑣になることが明白なのでこの欄で示す。 宮城県：小野田町＋宮崎町→加美町 |
|---|---|
| 遺跡名 | 宮城県教委(2000)および各機関の検証報告に従った。同一市町村内での遺跡の配列は関与の順とした |
| 踏査年 | 発掘以前で最初の旧石器採集年。藤村(1992)を中心として他の資料も参照した |
| 発掘年 | 藤村関与の発掘調査年 |
| 調査主体 | 発掘調査の主体者。適宜略称を用いた。東旧研＝東北旧石器文化研究所、教委＝教育委員会、談話会＝石器文化談話会、東北資＝東北歴史資料館、東北大埋文＝東北大学埋蔵文化財調査センター、東北大考古＝東北大学考古学研究室、埼埋文＝埼玉県埋蔵文化財調査事業団、都埋文＝東京都埋蔵文化財センター |
| 出土品保管者 | 関与資料の保管者。適宜略称を用いた。前述以外では、東北歴博＝東北歴史博物館、埼埋セ＝埼玉県埋蔵文化財センター |
| 文化庁表 | 文化庁(2000)での扱い。発掘33箇所、踏査153箇所、計186箇所 |
| 協会0305 | 日本考古学協会(2003.5)を資料として、検証結果に登場する遺跡は○(174箇所)、５頁の地図のみに登場する遺跡は△(４箇所) |
| 協会0308 | 日本考古学協会(2003.8)を資料として、捏造があったとする遺跡はＡ(114箇所)、捏造の可能性が高いとする遺跡はＢ(52箇所)、検証未了とする遺跡はＣ(4箇所) |
| 宮城考古 | 宮城県考古学会(2003)を資料として、石器観察表に登場する遺跡は○、地図のみに登場する遺跡は△とした |
| 検証主体 | 石器検証が複数組織で重複する場合、一部を略した。適宜略称を用いた。前述以外では日考協＝日本考古学協会、宮考学＝宮城県考古学会 |
| 捏造有無 | 関与した部分に関し、個々の遺跡について、相当の自信を持って主張できるのはどの程度かを表作成者が判定した。発掘調査が行われた遺跡は、検証発掘および出土品の検証結果に基づいて判定。踏査遺跡は、少数の採集品のみの場合、個々の遺跡についての断定は難しい。「全て」は大半の石器に異常が有る場合。「有り」は、一部の石器に異常が有りその他は判断困難な場合。「一部」は、異常のないまとまりが有り、捏造が一部にとどまると推定される場合 |
| 非関与旧石器 | 藤村氏の関与がありえない資料や、記録上関与が無くかつ異常が認められない石器のまとまり |
| 取り扱い | 文化財保護法上の埋蔵文化財包蔵地としての扱いがどうなったかを分類する。包蔵地の時代構成に「旧石器」が残るものを「旧石器遺跡」、「旧石器」は削除されるが他の時代の包蔵地として残るものを「他時代遺跡」、包蔵地として扱われなくなったものを「抹消」、発覚時点で旧石器時代の包蔵地として登録されていなかったものを「未登録」とした |