1.名称:ポピーシード(けしの実)
2.別名:Poppy seed(英)、Pavot(仏)、ケシノミ(日)、罌粟(中)、カスカス(印)
3.学名:Eschscholtizia california cham.
4.科名:ケシ科の一年生草本
5.原産地:ヨーロッパ南東部、地中海沿岸地方
6.主産地:イラン、インド、オランダ、ロシア、ポーランド、ルーマニア、アルゼンチン、トルコ
7.成分:植物油、蛋白質、シュウ酸、カルシウムなどミネラル類を含む
8.生理機能:As a pain reliever, it is sedative for headache
and insomnia.
9.薬理効果:ポピーの未熟果には麻酔成分であるアヘンアルカロイドやモルヒネを含有しているが、シード(種子部)には全く含有していない。モルヒネやコデインといったアルカロイドのほかに20種以上の成分を含む薬用アヘンは、開花後10〜20日目の完熟する直前のポピーのさく果に切り口をつけ、そこから得られる乳白色の樹脂を乾燥したものである。ポピーシードは、脂肪油が約50%含有されている以外、何ら薬理効果は認められないが、乾性油であるため漢方で止しゃ薬として用いられることもある。
10.利用法:ヨーロッパや東洋の食品に広く使用されている。粉にしたものは、ケーキ、特にコーヒー・ケーキに用いるほか、練り粉菓子、プリン、カレー粉に使用される。また、七味唐辛子には欠かせない材料の一つである。
11.代表的料理:パン、クッキー、ビスケット、サラダ、麺類
《参考文献》
・「スパイス調味辞典」
武政 三男、園田 ヒロ子 著 (株)幸書房
・「スパイス入門」(食品知識ミニブックシリーズ)
山崎 春栄 著 (株)日本食料新聞社
・「MEDICINAL PLANTS」
Thomas S. C. Li 著
TECHNOMIC PUBULISHING CO. 2000年発行
・「最新医学大辞典 MEDICAL DICTIONARY」
後藤 稠(編者代表) 医歯葉出版株式会社
・ 「独英和活用大辞典」(常用版)
河辺 実 編 (株)廣川書店
・ 「スパイス ブック(実用版)香辛料の完全ガイド」
ジル・ノーマン 著 (株)山と渓谷社
・「おいしさ2倍、効果3倍 からだによく効くスパイス&ハーブ活用辞典」
ハーブ・香辛料研究会 編 (株)池田書店