１．名称：オールスパイス

２．別名：Ａｌｌｓｐｉｃｅ（英）、Ｐｉｍｅｎｔ（仏）、百味胡椒（ひゃくみこしょう）（日）、三香子（中）

３．学名：Ｐｉｍｅｎｔａ　ｄｉｏｉｃａｌｉｓ
　　　　（Ｐｉｍｅｎｔａ　ｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）

４．科名：フトモモ科の常緑樹

５．原産地：中南米

６．主産地：ジャマイカ（世界需要の約２/３量）、メキシコ、ホンジュラス、キューバなど

７．成分：オイゲノール、シネオール、メチルオイゲノール、ｌ－フェランドレン、カリオフィレン

８．生理機能：

９．薬理効果：薬理作用としては、オイゲノールを主成分として多く含んでいるため、和漢薬の丁字（クローブ）と同じような特性を持っている。オイゲノールの抗菌性を検査した研究では、ブルセラ菌に対して1万6千分の１、マイコバクテリウム菌（結核菌・鳥型）には8千分の１の濃度で完全に発育を阻止したとの報告がある。産地では抽出した精油を食欲増進薬や神経痛、リューマチの治療に用いている。

１０．利用法：世界中のほとんどの国で使われるが、特に洋風料理では、ハム・ソーセージなどの肉加工品をはじめ肉料理、ソース、スープ、ケチャップ、ピクルス、にしん漬け、ケーキなど広く用いられる。また、カレー粉の原料として代表的なものの一種となっている。

１１．代表的料理：ビーフシチュー、ドーナツ

《参考文献》
・「スパイス調味辞典」
武政　三男、園田　ヒロ子　著　　（株）幸書房
・「スパイス入門」（食品知識ミニブックシリーズ）
山崎　春栄　著　　（株）日本食料新聞社
・「ＭＥＤＩＣＩＮＡＬ　ＰＬＡＮＴＳ」
　　Ｔｈｏｍａｓ S. C. Li　著
　TECHNOMIC　PUBULISHING　CO．　　2000年発行
・「最新医学大辞典　ＭＥＤＩＣＡＬ　ＤＩＣＴＩＯＮＡＲＹ」
　　後藤　稠（編者代表）　医歯葉出版株式会社
・「独英和活用大辞典」（常用版）
河辺　実　編　　（株）廣川書店　
・「スパイス　ブック（実用版）香辛料の完全ガイド」
ジル・ノーマン　著　　（株）山と渓谷社
・「おいしさ2倍、効果3倍　からだによく効くスパイス＆ハーブ活用辞典」
　　ハーブ・香辛料研究会　編　　（株）池田書店