何を着るか?何を入れるか?


夏山、小屋泊まり2、3泊のんびり山歩きの服装と持ち物

山歩きの服装

 中高年登山者が多くを占める昨今、別に山にナンパしにいくわけではないんだからして、山に着て行く服ってのは、見てくれより機能を重視した方がよいでせう。低山ハイクぐらいなら何着ていっても問題ないんですが、北アルプス級になるとやはりそれなりの服装が必要です。基本的には命にかかわる部分には金を惜しまないっていうのが原則ではないでしょうか。私の個人的な基準では、1に雨具、2に.靴、3、4がなくって5が下着ってとこかな。

 雨具は、特に3000m級の山に登る場合、ヘンなもの着て歩けば命とりです。ま、雨降ったらずっと山小屋に停滞するよっていう人は別でしょうが・・・・。やはり雨具は登山用品店でちゃんとしたレインスーツ、できればセパレートタイプのゴアテックス製を奮発した方がいいと思いますよ。私はずっとモンベルのストームクルーザーというシリーズを使っています。ゴアテックスのように通気性と防水性を兼ね備えたものでないと、外側だけでなく、内側も汗でびしょびしょになってしまい、それが冷えてエライ目に遭います。ただしいくらゴアテックスといっても濡れるものは濡れます。また、だいたい7、8年でくたびれてくるので、その都度自転車通勤用に回し、今は3着目です。

 靴はこの頃は軽くていいものがたくさんあります。無雪期の山歩きなら布製トレッキングシューズで十分でしょうね。登山用品店で店員に相談しながらいろいろ試し履きして選びましょう。私もゴアテックスを使った布と皮併用のシューズを持っていますが、いざというとき履いていくのは、15年ほど使っているザンバランのフジヤマという昔からある皮製の軽登山靴です。かなりくたびれているんですが、皮製にしてはとても軽い上に、雨中の歩きや岩場では布製よりもはるかに信頼できるのでついこっちを履いてしまいます。私は歩き方が下手なのか、岩場でよくつま先をぶつけるので少々重くても硬い皮製が安心なんですよ。カメラや望遠鏡、三脚など重い荷物を背負ったときも安心ですし。それに雨の中を歩くとなると、いくらゴアテックスでもやはり中までびしょびしょ。皮製の方がずっと防水性能にすぐれています。

 下着やシャツは、やはりダクロンやオーロンなどの汗を吸わない素材が一番好きです。これは人によって違うと思いますが、私は汗っかきなので、汗をかいた後、その汗が冷えてくるのがたまらなくいやなんですよ。で、小屋についたら乾いた綿のシャツに着替えてさっぱりするのがなんともいえないいい気持ちです。脱いだシャツは干しておけばすぐに乾くのも新素材のいいところです。私が夏山を歩くときは、だいたい上記の素材のTシャツの上に薄手のウールか新素材の長袖シャツの組み合わせで、ジャケットは夏ならレインスーツの上着で兼用します。これに朝晩はセーターが加わるぐらいかな。

 ズボンは、膝の自由度からいけばニッカボッカが一番歩きやすいんでしょうが、山登りの前後、町の中をこれはいてうろうろするのが恥ずかしいので私ははいたことがありません。普段は伸縮素材を編みこんだ綿パンをはき、夏山の稜線漫歩ではショートパンツになっちゃいます。ジーンズは膝の動きがとれないし、ジャージは摩擦熱に弱いから×ですね。

 その他の服は無雪期の山登りなら、そんなに気を使わなくてもいいでしょう。ま、セーターなんて普段着ているものでも困ることないし。街で流行りのフリース素材も軽くていいですね。また最近は帽子にしてもハイキング用グローブにしても機能性に優れてデザインもいいものがいろいろありますから麦わら帽子と軍手はもう卒業してもいいでしょうね。後は汗拭き兼首すじの日よけ用にタオルかバンダナってとこですか。

 私は結構ミーハーなところがあるのでいわゆるアウトドアメーカーのもので揃える傾向にあり、だいたいタラスブルバやモンベルなんか多いですね。少々高いんですが、生地や縫製がしっかりしていて長持ちし、かえって安くつくんではと思います。もちろん山に登るとき以外も普段着で着ています。左のタラスブルバのTシャツはもう18年間着ています。

 でも実を言うと、茶系統のツイードのジャケットに同色のニッカボッカ、革のリュックサックという昔の西洋登山スタイルに憧れていたりします。ま、似合うはずないけどいっぺんやってみたいな。



ザックに入れるもの

 以前、本格的なヤマ屋の同僚がいてましたが、歯ブラシの柄を折り、歯みがきのチューブの中身を最低限使う量に搾り出しながら、概算で重さを出していき、ザックに入れるものを取捨選択しているのでびっくりしました。少しでも軽い方がいいことはわかっているんですが、そこまでやるかって感じです。私の場合、単独行なので、何かあれば全て自分で責任を取らねばなりません。そういうことを考えて万一の場合などと考えていくと、どうしても持っていくものが増えてしまいます。私は上記の同僚みたいに几帳面ではないので、とりあえずいりそうなものを何も考えないで全部詰めてみます。そうするとほとんどの場合、重たくていやになってしまいます。それから、一つずつ検討しながら妥協できる重さまで減らしていくわけです。

 これも命にかかわるものから優先というのが基準です。単独行だから自分の身は自分でしか守れないので医薬品はいつも充実させています。昔は赤十字の救急法の講習も受けてたんだけど、もう忘れてしまったなあ。底にはビニル袋に包んだ着替え一式。雨でずぶ濡れになったときの乾いた衣類のありがたさは格別です。濡れなかったときでも、下山後一風呂浴びてさっぱりした清潔な服装で下界に戻るときに利用できます。後、必需品は地図にコンパス、高度計付時計、水筒に非常食、ヘッドランプにナイフ、トイレットペーパーの芯を抜いてつぶしたものそして最近では携帯電話も必携ですね・・・・。

 そうして取捨選択していくと、まず迷うのが食事関係。昔は山小屋泊まりでも自炊の用具と食料を持参していました。でも、だんだん体力がなくなってくると、金で重さが買えるならどんどん買おうという方針になってきます。最近の山小屋は食事もずいぶんよくなってきたし、何よりも自炊したら後に出るゴミの始末に困るしね。今は、ガスカートリッジのコンパクトなコンロとぎりぎりラーメンが作れるぐらいの小さなコッヘルのコンビを持って行くようにしています。のんびり山歩きにとっては、眺めのいい場所でゆっくりコーヒーを沸かしながら休憩するひとときも大切ですから。


 で、最後に残るものは自然を楽しむための道具です。若い頃は三脚からフィールドスコープ、双眼鏡、図鑑、カメラ、交換レンズ、ひどいときはビデオカメラまで持って行ったときもありました。今はもうとんでもない話で、一番小さい双眼鏡と写るんですで十分ということが多くなってきました。但し、高山植物が期待できる山に行くときだけは図鑑と一眼レフカメラを持っていきます。そのときカメラにつけていくのは望遠系のズームレンズのみ。鳥も撮れるし、お花畑を踏み荒らさずに遠くから高山植物を撮ることができます。風景の方はというとやはり写るんですで撮ります。インターネットで紹介する程度なら写るんです程度の画質でも十分でしょう。今度はデジカメでも持って行こうかな。
 


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