夏の山旅迷走記

新穂高温泉〜黒部五郎岳〜薬師岳〜室堂&白馬岳之巻


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8月7日(金)《曇り後雨》新穂高温泉〜鏡平小屋

 急行きたぐにで前夜大阪発。5時前に富山着、高山線始発で高山まで3時間。そしてバスに乗り換え新穂高温泉着10:00。なんか能率悪いなー。

 まずは、例によって無料温泉に入り、登山届けを出して出発。台風情報を仕入れるためにラジオを聞きながら歩き始める。去年、雲の平に行ったときも同じコースを通ったんだけど、ガスと雨にたたられ、評判の槍穂高の展望がとうとう見られなかった。だから、今年こそと思ったんだけど、台風接近の情報とともに雨がポツポツ・・・。こりゃダメだわ。

 夜行明けも手伝って心も体も重く、別に花や展望に足をとめているのでもないのに、去年より超スローペース。 16:00にやっと鏡平小屋着 。勿論、鏡池に映るのはガスだけ。夜になると雨足も強まり、台風10号は確実にこちらにむかっているとの情報に、もう下山しようかなーと弱気になってしまう。【鏡平小屋泊】

8月8日(土)《晴れ後雨》鏡平小屋〜三俣蓮華岳〜黒部五郎小屋

 ジャーン、なんとなんと目が覚めたら、晴れてるではないの。これも日頃の行ないのたまものぢゃ。4:30早速カメラを持って鏡池に行くと、池のまわりはにわかカメラマンで鈴なり。三脚がないので、写真の方は?だけど、念願の池に映る槍穂高は、見ることができた。

  鏡平小屋6:00発 、そして、 三俣蓮華岳(10:45着) までは、もうるんるん気分で歩けたね。山なみの展望よし、高山植物のお花畑よしと、今度は、嬉しいスローペース。今年は残雪が多く、花の開花時期が全般に遅いようで、どこに行っても、ハクサンイチゲが大満開。双六付近には、開花の早いはずのクロユリの群落もあった。正確にはミヤマクロユリかな。初めて実物を見たけど、地味な花だね。
 三俣蓮華岳で360度の大展望をおかずにラーメンでも食べようかとストーブを出しかけたら、急に槍が岳がガスにつつまれた。あわてて、雨具を出したら即、雨。やっぱりこうなる運命か。でも、台風接近中でもあり、午前中の晴天だけでもありがたく思わないといけないか。

  12:50黒部五郎小屋 に着き、ラーメンを食べ終えたらもう本降り。急いで小屋の中に逃げ込んだときに水筒を外に忘れてしまった。気がついて取りに行ったら、ない!!そこにいた人に聞くと、後から来た女の子のグループが、先に行った夫婦連れのものと勘違いして持って行ったという。冗談ぢゃないぜ。山で水筒がないと生きていけない。出発したのが5分前だと聞いて、一目算に急坂を駆け登って追いかけて行った。 こんなに速く山を登ったのは、生まれて初めてだろうな。数分後ようやく追い付き見事、手元に水筒が戻ったのだった。あーーしんど。

 小屋の前は、一面コバイケイソウの大群落だ。しかし、花がない。今年は花がみんな遅いから、これからだろうなと思いきや。小屋の人の話では、コバイケイソウは、2、3年に一度しか花をつけず、去年が満開だったから、今年は花は咲かないだろうって。知らなかった・・・。

 本来ならカメラを持って小屋周辺のお花畑を散歩するとこだけど、風雨は、ますますひどくなり、後は早々とふとんをしいて昼寝だ。はじめは空いているから、一人ふとん1枚でいけるかなと思っていたら、風雨が強まるとともに、テント場からの撤退組も含めて、どんどん人が来る。太郎平方面から来た人によると太郎平〜黒部五郎岳はほとんど稜線上のコースで、風で吹き飛ばされそうになるという。この時点でわたしゃ、早々と連泊を決めちゃったもんね。【黒部五郎小屋泊】

8月9日(日)《暴風雨》黒部五郎小屋にて停滞

 昨夜から今朝にかけては台風10号の影響で、もう、小屋が壊れちゃうんぢゃないかと思うぐらい揺れまくって、あんまり寝られなかった。傑作なのは、いつもなら4時前には出発の準備で必ず誰かがガサゴソしだすのに、この日の朝に限っては5時になって小屋の人が朝食の用意を知らせに来ても誰も起きようとはしなかったこと。ホントひどい暴風雨だったもんね。

 この黒部五郎小屋は、なかなか雰囲気がよくって食事もグー。連泊者にはメニューを変えてくれる心配りがうれしい。わたしゃ1日、小屋でのんべんだらりと停滞するてのも全く苦にならないどころか、たまにはこういうのもいいなあと楽しんだのだが、世の中いろいろで、じっとしているのに耐えられない人もいるのね。9時、10時ぐらいになって、少し風がおさまってきたかなという頃、出発する人達もちらほら。ま、双六や三俣山荘なら、近いから話はわかるけど、7時間コースの太郎平方面にも行く人があるってのには驚いたた。日程の関係かららしいけど、登山道なんか、道ぢゃなく完全に急流みたいに水が流れていて、山登りというよりは沢登りという感じなのに。 結局、出発する人が結構いて、到着する人はわずかしかなく、この日は、ふとん1枚使って、ゆうゆう寝られた。【黒部五郎小屋泊】

8月10日(月)《快晴》黒部五郎小屋〜薬師岳山荘

 まさに台風一過とはよくいったもんで、今日は快晴。連泊して、ゆったり体を休め、山の生活にもなじんだせいか、体調も最高で、登り坂でも、きついとか、しんどいとか感じたことは全くなく、どんどん足が進む。

 黒部五郎岳頂上からの眺めはホント絶景!!また、なだらかに続く稜線からは、山なみの展望、そして、足元に広がるお花畑と、もう1日中、るんるん気分の雲上の散歩だった。昨日、このコースを暴風雨の中無理やり行った人の気が知れない。連泊して大正解だった。天気のいい日の稜線歩きは、言葉では言い尽くせないほどの満足感を得られる 天気に恵まれたから余計にそう思うんだろうけど、この黒部五郎〜太郎平のコースは、眺めよし、お花畑よし、しかも歩きやすい、超おすすめコースね。難点といえばずっと稜線上で途中に小屋もないので、水の補給ができないこと、それに雷が怖いことぐらいかな?

 それから、この日は、天気がよかっただけに、高山蝶がよく見られた。おなじみのベニヒカゲはいたるところで見られたし、地味なタカネヒカゲも今回、初確認。少し下った樹林帯では、カラスアゲハが青い金属光沢の羽をキラキラ光らせて奇麗だったし、どこでも目立つアサギマダラもふわふわ飛んでいた。

 あんまり調子がよすぎて、 5:30に黒部五郎小屋を出 て、山や花など結構よそ見しながら歩いたのに、宿泊予定の 太郎平小屋へ12:00前に到着 してしまった。 黒部五郎小屋で同宿だった人は、連泊の遅れを取り戻すために、一気に薬師岳山荘まで足を延ばすという。わたしゃ、もともと予定などないから、日程の遅れなんか関係ないのだが、昼食後ヒマだったし、翌朝、薬師岳頂上でご来光が見られるという言葉につられ、ついつい 薬師岳山荘(14:15着) まで歩いてしまった。
 しかし、これが間違いのもとだったのは、翌日おおいに思い知らされたのであーる。【薬師岳山荘泊】

8月11日(火)《曇り後雨》薬師岳山荘〜五色ヵ原

 るんるん気分の昨日から一転して今日は、ヒーヒーだ。だいたい、今日は出足からつまずいて、4時に弁当をもらうはずが、小屋のオバチャンが起きてこない。起きてきたらきたで、まずやったことはお化粧ぺちゃぺちゃだからやんなっちゃう。しかも、ご来光のためににわざわざ泊まったのに、道もわからない程のガス。結局今回の山旅では1回もご来光を拝めなかった。

  4:30に小屋を出、5時過ぎに薬師岳頂上 に着いたけど、ガスと強風でどうにもならない。祠の蔭で風を避けていたら、いつのまにか単独行同士3人のにわかパーティができ、そのうち一人が経験者なので、彼を先頭にして 5:45いざ出発 。薬師頂上から北薬師岳間は岩稜地帯で、強い風と先のペンキ印も見えないガスのため結構手間どってしまった。これが私一人だったら、もっと手間どっていただろう。

 本来なら、昨日太郎平小屋に泊まり、今日はスゴ乗越小屋泊まりなのが一気に五色ヵ原へ。このスゴ乗越からの道でバテちゃったね。特に、スゴの頭と越中沢岳の登りがきつい。標高差はたいしたことないんだけど、道がジグザグについてなくて、直線を登っていくんだもん。ありゃ、しんどかった。結果的には、足の遅い私に後の2人が合わせてくれた形になって悪かったなー。五色ヵ原の手前鳶山では、とうとう雨に雷。2人に励まされ、雷(怖いんだぞー)に追い立てられるように10時間の歩行の末、 14:50よれよれになって五色ヵ原山荘に到着 。こんなハードな行程、もう2度と歩かないぞーーー。

 でも、今日は、鳥には恵まれた。天気が悪かったせいか、ライチョウの親子連れには北薬師岳付近と越中沢付近の2度遭遇。そして、スゴ乗越付近では、亜高山帯の鳥がいっぱい。しかも肉眼でもわかるぐらいの距離まで近付かせてくれる。ホシガラス、メボソムシクイ、ルリビタキ、ウグイス、ビンズイ、コマドリ、ウソ、カヤクグリ、ミソサゾイ、サメビタキといったところね。スゴの小屋は、小さいけど雰囲気がよさそうだし、やっぱしここに泊まって、ゆっくりバードウォッチングするべきだったかな?と後悔する。

 五色ヵ原は、花が咲き乱れる台地状の高原で、時間があればカメラと植物図鑑を持って散歩したいところだ。この日は雷様が大暴れでダメだったけど、何度も来たくなる所やね。
 さて、ここまで来れば、予定した行程はほとんど終ったも同じだ。山荘で久し振りの風呂に入ってさっぱりした後は、これからの予定をたてなくては。でも、天気はあいかわらず悪そう。ま、明日は、室堂泊り。のんびり歩いて温泉に入るだけだけどね。【五色が原山荘泊】

8月12日(水)《曇り後雨》五色ヵ原〜立山室堂

 今日は、室堂まで出て、温泉に入るだけ。昨日の苦労を思えば、楽勝コースね。 6時前に小屋を出 て、 9時前 には、もう一の越を眼下に見下ろす 富山大研究所に到着 。こんなことなら、五色ヵ原をゆっくり散歩してから、こちらに向かうんだったなと思ったら、雨が降ってきた。ここから、一の越には下りず、浄土山経由で室堂に下りことにする。立山で確実にライチョウが見られるポイントだ。

 ま、ライチョウはきっちり見られたのだが、広い山頂で調子に乗ってあちこち行ってるうちに、正規の登山道からかなり離れてしまった。しかし、下にすぐホテル立山が見えるし、踏み跡もいっぱいある。戻るのも面倒だし、ガスで向こうの方がよくわかんない。踏み跡をたどっていけば、本来の登山道に合流するだろうと思ったのが、間違いのもと。結局、途中で道がなくなって立往生。ここへは何回も来てるのに情けない。で、あれ?こんな場面、前にあったっけと、よく思い出してみると、昔、同じ場所でやっぱり立往生したことがあった。ホンマ懲りん奴ぢゃ。 五色ヵ原から浄土山まで3時間で来れたのに、 浄土山から室堂まで1時間半以上もかかって、やっと到着 。しかも、足がすり傷だらけ。我ながら馬鹿だねー。

 さあ、温泉ぢゃ、温泉ぢゃ。入ったのは みくりが池温泉 。何故かというとここが日本一高い所にある温泉だからだ。500円払うと、記念にカードがもらえる。山小屋の浴場にしては広くて奇麗だ。泉質は硫黄泉。すり傷にちょうどいいや。そうだ、今度は温泉巡りだ、天気がよければ、剣沢から仙人池、仙人温泉〜阿曹原温泉と露天風呂のハシゴをして欅平に出ようと、この時点では本気で考えていた。

 そして、しばらく室堂ターミナルで観光客気分でお茶を飲んだりハガキを出したりする。室堂ターミナルは、もともと観光客が多いのに加え、今日は1日雨なので大混雑。なかなか、ゆっくり過ごせる場所がない。結局、雨の中をまた歩くことになるが、雷鳥沢に泊まることにする。
 今日の宿雷鳥沢ヒュッテにも立派な大浴場があって、また入浴。室堂の山小屋って、設備的にはほとんど旅館なみで、客も登山者より観光客の方が多い。ここは、雷鳥沢温泉って名前を名乗ってるけど、実は、みくりが池温泉と同じく、裏の地獄谷温泉から引湯しているはずだ。しかし、湯は白濁してないし、硫黄の匂いもしないぞ。川の水で薄めているのかな?【雷鳥沢ヒュッテ泊】

8月13日(木)《雨》室堂→信濃大町→白馬

 この日は雷鳥坂を登って、仙人池まで行き、翌日は仙人温泉、阿曹原温泉と露天風呂のハシゴをしようと、少なくとも昨日までは本気で考えていた。しかし、いっぺん温泉につかったら身も心もゆるみ、そのうえあいかわらずずっと雨・・・・ということで、朝起きたら雷鳥坂を登ろうという気はきれいになくなってしまったのであった。こうなりゃ、後は、気楽な所に行こおっと。

 翌朝、雨の中をまた室堂ターミナルへ戻り、始発が出るまでの間作戦をたてる。家に帰る気はさらさらない。富山側に出たら行くとこないから、交通料金は高いけど、信濃大町に出て、後は、温泉にでも行こう。昨日、日本最高所みくりが池温泉に入ったし、第2位八が岳の本沢温泉の露天風呂は何度も入ってるから、今度は、第3位、展望抜群な露天風呂の白馬鑓温泉にしよう。雨が降り続いて、予定変更するときは、決まって八ヶ岳か白馬岳になる。白馬なら大雪渓を登るから雨の影響はそんなに感じないからだ。わたしゃ、ぬかるみ、どろんこ道が大嫌いなのだ。ちょうど剣沢雪渓に備えて簡易アイゼンは用意してある。それに、今年の残雪の多さから考えれば今の白馬は花の最盛期だろう。おまけに温泉もあるしいいことずくめぢゃないか、しんどくないし、我ながらなんといいアイデアなんだろう。

 ま、今日は、どうせ1日中、雨だから、観光モードぢゃ。さすがに始発に乗っただけあって、待ち時間ほとんどなしで信濃大町着。しかし、アルペンルートって料金高いなあ。ロープウェイからはガスしか見えないし後は、穴の中を通るだけだ。 始発に乗ったので時間はたっぷりある。後は、信濃大町で時間をつぶすことにする。ここは何故か博物館だらけの町だが、数ある中で山岳博物館と温泉博物館を訪れた。温泉博物館付属の『薬師の湯』で入浴。葛温泉からの引湯で、いろいろな風呂があって楽しいし、休憩もできてなかなかいい施設だ。山岳博物館ではアカショウビンの剥製にご対面。早く実物に会いたや・・・。

 信濃大町からJRで白馬駅。そしてバスで猿倉へ。ホントなら白馬尻まで歩くとこだけど、今日は観光モードで雨の中歩く気がしない。登山口の猿倉荘泊だ。明日は、また雨の中を歩く羽目になりそうだな・・・・・・・・・。【猿倉荘泊】

8月14日(金)《雨》猿倉〜大雪渓〜白馬三山〜天狗山荘

 起きたらやっぱり雨。ま、こりゃ覚悟してたことだ、しかたがない。
  猿倉5:30発 。雨とガスの中、雪渓を登って行く。雪渓なら、別に雨でも道が悪くなるということはなく、登り易さは同じだ。雪渓が切れるとお花畑の登場。そして雨も霧雨程度になり、ここからは、高山植物の図鑑を手にしながらの楽しい登りだ。予想通り雪も花も例年より多く残っている。

 10:20村営頂上宿舎着
。このガスの中、白馬岳頂上へは行ってもしょうがないのでパス。外来食堂が奇麗で居心地がいいので、ストーブのそばで1時間程、体や服を乾かしながら食べたり飲んだりする。

 11時すぎ、雨はやんだので、カメラを出して杓子岳方面に出発。カメラを出せるなんて何日ぶりのことだろう。小屋の前はウルップ草がいっぱい咲いている。白馬岳から杓子岳間の稜線はなだらかで、登山道の両脇が密度の濃いお花畑になっており、これでガスがなければ、最高の雲上の散歩道だ。ここの特長は、いろいろな種類の花が混じって咲き乱れていること。クルマユリのオレンジ、ミヤマタンポポやミヤマキンポウゲの黄色、ハクサンイチゲやオンタデの白色、ハクサンフウロヨツバシオガマ、テガタチドリのピンク色、ミヤマトリカブトの紫色等等・・・・色とりどりの色彩が楽しめるのである。

 杓子岳、白馬鑓ヶ岳も頂上を無視して通過。だから白馬三山縦走とは言えないな。花の撮影に夢中で頂上どころぢゃない。もうひとつのお目当ては白馬鑓温泉だが、明日の天気はよくなりそうなんで、下ってしまうのはもったいない。それにあそこの小屋は温泉目当ての人で、どうもこみそうな気がする。ということで、今日は下りずに稜線上に残ることにする。うまくいけば、明日は小屋近くでご来光、そして露天風呂からの雲海が見られるかもしれないからね。で、唐松岳方面に行きすぎる形になるが 天狗山荘 にむかう。 (14:45着)

 今回の山旅の私の小屋選択は概ね大正解で、このお盆シーズンにもかかわらず、だいたい1人ふとん1枚で寝ることができた。翌日鑓温泉小屋に行くと、案の定今晩はふとん1枚に5、6人寝てもらうことになるかもしれないから覚悟してくれと書いてあった。こりゃ、缶詰のオイルサーディンみたいにして寝なきゃなんない。

 天狗山荘の近くは、コマクサの大群落と夕日が楽しめる。途中、ライチョウのヒナが目の前で遊んでいるので座り込んで見ていたら、耳元をヒュィーーーンと凄い速さでかすめるものが。高山でおなじみ最も速く飛ぶ鳥アマツバメだけど、耳元かすめられるのって初めて。いつも高い所を飛ぶ姿しか見たことない。それから1時間以上、ヒュウィーーンと風を切る音と華麗な舞いを楽しんでいたのだった。

 天狗山荘には、広島大学天文学同好会のメンバーが常駐していて、夕食後スライド上映会と星の観望会を開いている。星には素人のおじさんおばさん達相手に極力わかりやすく説明しようとするひたむきな姿には大変好感を持てた。幸い、空は夜から晴れてきて、小屋の外で観望会。月明りは邪魔だったけど、2台の望遠鏡(ようこんなもん持って来たな)で土星やアルビレオ、ナントカ星雲を見せてもらいなかなか楽しめましたぞよ。ちなみにこの日は、ペルセウス座流星群のピークと聞き2時か3時頃起きて見てやろうかと思ったんだけど、やっぱり無理だった。
【天狗山荘泊】

8月15日(土)《晴れ》天狗山荘〜白馬鑓温泉〜猿倉

 下山日の今日は1日晴れ。私のいつもパターンだ、くそ。そのくせ、ご来光のときはきっちりガス。がっかりしながら天狗山荘を6時前に出発。膝の痛くなるような急な坂をお花畑を見ながら下り7:40、白馬鑓温泉に到着

 300円払って早速小屋の前のプールみたいな露天風呂へ。ここは男のみで、女性用風呂は小屋の中だ。ガスもすっかり晴れ、温泉につかりながら雲海に浮かぶ山々が眺められる。展望という点からは、最高、これぞ嘘偽りなしの雲上の露天風呂ね。極楽、極楽、来てよかった。 記念に300円の手ぬぐいを買って、後は下山するだけ。

 ところが、これからの下山路がだらだら暑い道なのね。折角風呂入ったのに、また一汗かかないといけない。猿倉までよそ見せずひたすら歩いただけなのに3時間かかっちゃった。

 この日晴れたおかげで蝶がたくさん見られた、そしてもうひとつ・・・ふと上空を見上げると、旋回するワシタカ類。トビぢゃない、でかい!!黒っぽくて、翼にかなり広い白色部が・・・・おお、イヌワシの若鳥だーー。若鳥とはいえ初認だ。嬉しい!!

 ここまで山の生活になじんでしまうと、もう下界には帰りたくない。しかし、もう仕事が始まるし、財布の中身も嫁はんの我慢も限界だ。白馬まで下りて、後、もういっぺんどっかの温泉で汗を流して夜行で帰ろうかと思ったら、駅に臨時急行リゾート白馬号という表示がしてある。むむ、これなら、8700円ぽっきりで帰れる。ただし13:48発だから、温泉はあきらめなきゃ。というわけで、駅の上にある簡易ホテルで休憩料金1000円払って風呂に入り、上から下まで新しい服に着替えて8時間以上かけて大阪まで。

高山植物リスト

さすがに白馬は、他とケタ違いに、花が多かった。特に今年は残雪が多く、今までで一番にぎやかなお花畑を楽しめた。他所のお花畑は、1種類の花で群落を作る場合が多いのに、白馬岳〜丸山の稜線では、もういろんな種類の花が、いりまじって咲き乱れ、とても奇麗だった。 【注】下のリストは、あんまり信用しないでね。たぶん、抜けているものや、間違いが多いと思うから・・・・・・・・・・・・・・・・・。

【鏡平〜双六岳〜黒部五郎岳〜太郎平】1992.8/7〜8/10

アオノツガザクラ、イワイチョウ、イワウメ、イワギキョウ、イワツメクサ、エゾシオガマ、キヌガサソウ、キバナシャクナゲ、クモマスミレ、クモマニガナ、コイワカガミ、コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、ジムカデ、タカネヤハズハハコ、タテヤマウツボグサ、チシマギキョウ、チングルマ、ツマトリソウ、ニッコウキスゲハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンフウロ、ミツバオウレン、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクロユリ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマリンドウ、ヤマハハコ、ヤマルリトラノオ、ヨツバシオガマ

【薬師岳〜五色ヵ原〜室堂】1992.8/11〜8/12

アオノツガザクラ、イブキジャコウソウ、イワイチョウ、イワウメ、イワギキョウ、イワツメクサ、ウサギギク、エゾシオガマ、コイワカガミ、コバイケイソウ、ゴゼンタチバナ、シナノキンバイ、ジムカデ、タカネニガナ、タテヤマウツボグサ、タテヤマリンドウ、チシマギキョウ、チングルマ、トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、ハクサンシャクナゲ、ハクサンチドリ、ハクサントリカブト、ハクサンフウロ、ミツバオウレン、ミネズオウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクワガタ、ミヤマコウゾリナ、ミヤマコゴメグサ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマリンドウ、モミジカラマツ、ヤマハハコ、ヨツバシオガマ、

【白馬三山〜白馬鑓温泉〜猿倉】1992.8/14〜8/15

アオノツガザクラ、イブキジャコウソウ、イワイチョウ、イワギキョウ、イワツメクサ、イワベンケイ、ウサギギク、ウルップソウ、エゾシオガマ、オタカラコウ、オニシモツケ、カンチコウゾリナ、クモマニガナ、クモマミミナグサ、クルマユリ、クロトウヒレン、コマクサ、コメススキ、シコタンソウ、シナノキンバイ、シモツケソウ、シラネニンジン、シロウマアサツキ、シロバナヤマホタルブクロ、タカネシオガマ、タカネスイバ、タカネスミレ、タカネナデシコ、タカネヤハズハハコ、タテヤマアザミ、チシマギキョウ、チングルマ、ツガザクラ、テガタチドリ、トウヤクリンドウ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラ、ハクサンシャジン、ハクサンフウロ、ハクサンボウフウ、ベニバナイチゴ、ミソガワソウ、ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマアワガエリ、ミヤマオダマキ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマクワガタ、ミヤマコゴメグサ、ミヤマタンポポ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマダイモンジソウ、ミヤマトリカブト、ヤマルリトラノオ、ヨツバシオガマ、  

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