参考 PSoC DesignerによるCY8C26443設計
 インベンション・ボード入手難のため、CY8C26443への書き込みは終了いたしました。


PSoC ミニCPUボード 組み立て(PSoC201B)
このミニCPUボードはサイプレスセミコンダクタ社の28PIN DIPタイプの
CY8C6443/CY8C7443に対応しています。

 回路図 


1.基板の番号を確認

     図1 PSoC ミニCPUボードの生基板(シルク面)
基板の番号がPSoC201Bであることを確認してください。


2.オプション回路1実装

オプション回路1(RSドライバ)を実装します。

C3
0.1μF
積層セラミックコンデンサ
ピン間2.54mm
C4〜7
0.1μF 
積層セラミックコンデンサ
2012チップ
U2
ADM3202ARN
RSラインドライバ
アナログデバイセズ




図2.オプション回路周辺 (1)


3.オプション回路2実装(1)

オプション回路2(エンコーダI/F)を実装します。

R4
1/6W 1kΩ
カーボン抵抗
光学式エンコーダ
発光ダイオード用電流制限抵抗
エンコーダの仕様に合わせて値を決定してください。
R5〜7
1/6W 10kΩ
カーボン抵抗
FF入力プルアップ抵抗
C8,9
100pF〜0.1μF程度
小さい方が安全です
接点式エンコーダのチャタリングフィルタ。
R5,R6とCRフィルタを構成しています。
チャタリングにより時定数を決定してください。
チャタリングが少ない場合はソフトで対応してください。


図3.オプション回路周辺 (2)

  A相B相入力は、通常のFF ICに直接、接続されています、
  シュミット・トリガ入力ではなく、また入力保護抵抗もありません。
  ICの保護機能に依存しています。
  光学式エンコーダや、ソフトで対応出来る場合は、安全のためC8,9は
  外すべきです。

  通電時の危険性
   CR回路により信号の立ち上がり立下りが遅くなるため、
   信号電圧が長時間 閾値近傍にあります。
   このため、論理が不安定な時間が長くなり、ラッチアップを
   起しやすくなります。

   信号電圧が長時間 閾値近傍にあることから、ノイズによるチャタリング
   が生じることが考えられます。チャタリングの殆ど無い光学式エンコーダであっても、
   信号が安定するまでのウェイトをプログラムに入れたほうが安定した動作が期待できます。

  電源OFF時の危険性
   コンデンサに蓄えられた電荷により、信号電圧が電源電圧より
   高くなることが考えられ、定格を超えた場合、ICが破損します。



4.オプション回路2実装(2)

オプション回路2(エンコーダI/F)を実装します。
U3 FF(フリップ・フロップ)が2回路入った
   74HC74AFを実装します。












図4.オプション回路周辺(3)


5.PSoC周辺 抵抗実装

R3
1/6W 1kΩ
カーボン抵抗
リセット端子プルダウン抵抗
R1,R2
1/6W 4.7kΩ
カーボン抵抗
書込器の信号が周辺回路(LCD)の
影響を受けないように挿入しています。
書込器の出力インピーダンスにより
値を決定する必要があります。











図5.PSoC周辺回路 (1)


6.SMP回路 LCD回路 実装


L1
 2.2μH
インダクタ
SMP回路構成部品
D1
11EQS04等
ショットキダイオード
SMP回路構成部品
C1
1μF
積層セラミックコンデンサ
SMP回路構成部品
C2を実装する場合は不要
電源ラインの高調波ノイズが気になる場合は
C2と合わせて実装します。
C2
10μF以上(16V以上)
アルミ電解コンデンサ
SMP回路構成部品
VR1
1〜10kΩ位
半固定抵抗
東コスGF063P等
液晶駆動電圧設定ボリューム
RA1
10kΩ〜47kΩ位
5端子1ピンコモン4素子抵抗
LCD空き端子プルダウン抵抗



図6.PSoC周辺回路 (2)


7.ジャンパピン、コネクタ 実装

図7.PSoC201B 部品フル実装シルク面




【CN1】 電源コネクタ 2.54mmピッチ、3ピンコネクタ

ピン番号
シルク印刷
機能
GND
+3V入力
+5V入力

     危険ですから、バッテリ駆動(+3V)と+5V駆動は、
     併用しないでください。
     電池が爆発します。




【CN2】 LCD接続コネクタ 2.54mmピッチ、14ピンコネクタ

ピン番号
機能
【JP1】1−2、3−4ならばVCC
【JP1】1−3、2−4ならばGND
【JP1】1−2、3−4ならばGND
【JP1】1−3、2−4ならばVCC
VLC 液晶駆動電源
RS  P1[5]
R/W P1[6]
E   P1[4]
DB0 RA1でプルダウン
DB1 RA1でプルダウン
DB2 RA1でプルダウン
10 DB3 RA1でプルダウン
LCDを使わない場合、JP2をショートして
P1[7]の出力が可能
11 DB4 R1を介してP1[0]
12 DB5 R2を介してP1[1]
13 DB6 P1[2]
14 DB7 P1[3]




【CN3】 ISSP用コネクタ  2.54mmピッチ、5ピンコネクタ
     向きに気をつけてください。
     JP2の隣のピンが5番ピンです。

ピン番号
シルク印刷
機能
VCC(未使用)
GND
RESET
SCLK - Serial Clock
SDATA - Serial Data In/Out



【CN4】 RSコネクタ
    RS232C、EIA−574等必要に応じて接続してください。
    EIA−574:D-sub9ピンコネクタ 一般にこれもRS232Cと呼んでいます。

  【JP4】1−2、3−4 結線
  【JP5】1−2、3−4 結線
CN4ピン番号
D-sub9ピン
ピン番号
名称
NC
DSR、DTR
TxD
CTS
RxD
RTS
DSR、DTR
未使用
GND
10 −−− 未使用


  【JP4】1−3、2−4 結線
  【JP5】1−3、2−4 結線
CN4ピン番号
D-sub9ピン
ピン番号
名称
NC
DSR、DTR
RxD
RTS
TxD
CTS
DSR、DTR
未使用
GND
10 −−− 未使用




【JP6】   O:外部からのCTS出力   I:外部へのRTS入力
動作
O−I 接続
CPU I/O接続
デフォルト
CLOSE
なし
CTS監視
CLOSE
入力ポートに接続
RTS出力
OPEN
Iに出力ポート接続(RTS出力)
CTS監視
RTS出力
OPEN
Iに出力ポート接続(RTS出力)
Oに入力ポート接続(CTS入力)

PSoCにはCTS入力、RTS出力の専用端子はありません。
プログラムにより対応してください。



【JP7】エンコーダI/F
エンコーダI/F利用プロセス
 1.P信号をCPUで監視し、
 2.P信号がHighになったら、D信号によりエンコーダの移動方向を読み取る。
 3.移動方向を読み終えたら、C信号をLowレベルにして
   FF(フリップ・フロップ)をクリアする。
 4.C信号をHighレベルにしてP信号監視に戻る

シルク
機能
CPU I/O接続

エンコダFFクリア
出力ポートに接続

パルスエッジ検出
入力ポートに接続

A相、B相の位相関係
エンコーダ移動方向出力
入力ポートに接続(07/03/01修正)






PC EIA-574
1 DCD I キャリア検出
2 RxD I 受信データ
3 TxD O 送信データ
4 DTR - データ端末レディ
5 GND G 信号グラウンド
6 DSR I データ・セット・レディ
7 RTS O 送信要求
8 CTS I 送信可能
9 RI - 被呼表示

クロスケーブル
PC----External equipment
2:RxD-3:TxD
3:TxD-2:RxD
4:DTR-6:DSR
5:GND-5:GND
6:DSR-4:DTR
7:RTS-8:CTS
8:CTS-7:RTS

ストレートケーブル
PC----External equipment
2:RxD-2:TxD
3:TxD-3:RxD
4:DTR-4:DSR
5:GND-5:GND
6:DSR-6:DTR
7:RTS-7:CTS
8:CTS-8:RTS



    Programmable System-on-Chip,ISSP,PSoC,PSoC Designer,PSoC Prosは米国Cypress Micro Systems社の商標です。
 


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