●QV-10/QV-300/DSC-F1の画像比較コーナー
このページは林の手持ちのCasio QV-10、Casio QV-300、
Sony Cyber-shot DSC-F1をほぼ同じ条件で同じものを撮影し、
そのデータを無修正(QV-10のデータだけ比率のみを4:3に補正)で
比べてみようというものです。
ただし、画像の吸い出しについては各社の純正リンクソフトを使っている
わけではなく、拙作のプログラム(qvplay, chotplay)を使っているため、
各社純正ソフトによる明るさや色補正はかかっておらず、まさに
「生」の画像データのまんまです。(しつこいようですが、
QV10の画像だけは比率のみをXVで補正してJPEG(75%)で再圧縮保存しています。
元の画像が480x240ドットなのを480x360ドットに補正しています)
これらの画像を比較することで、おもに画角の差や、それぞれの色合い等の
「クセ」をよく理解したいというのが趣旨です。どのモデルが1番なんてこと
を決めたいわけではありません。
ただし、林の写真の主要目的としてはバイクツーリングで外の風景を撮る
というのがメインになりますので、日中、戸外での撮影という点が最も
重要な要素となります。そのため、今回の例はすべて日中、戸外のもの
ばかりになってしまっています。
(室内、比較的暗いところ、マクロ撮影を主眼とする用途の方は
itojunさん
の写真日記を参考にされるといいでしょう。)
以下の説明中、QV-300の[広角][望遠]は、QV-300内蔵レンズを
それぞれに切り替えたもの、QV-10、DSC-F1の[望遠レンズ][広角レンズ]
はレイノックスのQV-10用オプションレンズQV-1000を装着して撮影
したことを示します。(DSC-F1にレンズを装着する方法については
こっちを参照)
とくに説明していないものはオプションレンズなし
のそのままで撮影したものです。
条件1
気象条件
冬、午後1時ごろ、背中に太陽、晴れ
壁の前に置いたバイク(GPz400F)、3m離れた位置から撮影
コメント
予想どおり?DSC-F1がもっとも広角でした。QV-300の広角モード
よりも広いという…。ここまで広角だと被写体にかなり近付く
必要がありますね。
条件2
気象条件
冬、午後2時ごろ、背中に太陽、晴れ
壁の前に置いたバイク(TZR125RR)
それぞれの液晶画面でバイクがほぼフレームいっぱいに
映る位置から撮影
コメント
QV300のほうがやや色あいが薄い感じがします。逆にDSC-F1は
赤味が強め。QV300の望遠モードはけっこう使えそうな感じが
します。撮影位置を変えずに寄れるというのはいいですね。
また、どの機種でもこの距離だとあまり望遠/広角は意味ありません。
DSC-F1[望遠レンズ]、DSC-F1[広角レンズ]でケラレが出ているのは
レンズをちゃんと真ん中にセットしなかったせいです。
条件3
気象条件
冬、午後2時ごろ、海側(右)に太陽、晴れ
湘南海岸から見た江ノ島
それぞれの液晶画面で江ノ島がだいたい右端に映るように撮影
コメント
DSC-F1が最も苦手とする遠景。また、赤が強すぎるので青い空がだいなしですね。
レタッチすればいいのですが、レタッチしないならこの手の絵はQV300のほうが
有利ですね。
もともと広角なDSC-F1にさらに[広角レンズ]をつけるとみょーな感じになって
いいかも知れません。(広い〜という感じがでて)
条件4
気象条件
冬、午後2時ごろ、右側に太陽、晴れ
公園の展望台から眼下の芝生で遊ぶ家族連れ
真中の白い橋が真中にに映るように撮影
コメント
うーむ、シャープな感じのQV300かソフトな感じのDSC-F1かという
ところ。色を補正してあげるとDSC-F1もそこそこいけます。逆に
QV300のほうはレタッチソフトであまりいじくりまわすとざらざらした
感じの絵になるみたい。
条件5
気象条件
冬、午後2時ごろ、背中に太陽、晴れ
公園の謎の彫刻(画面左側のカリフラワー状のもの)
コメント
条件4と同じなので割愛
まとめ
日中、戸外、遠景という圧倒的にDSC-F1に不利な条件ばかりですが、
やはり予想どおりQV300のほうが良い絵になっていると思います。
林のようなバイクツーリングで景色を撮るという用途にはDSC-F1よりも
QV300のほうが向いていると言えるでしょう。
ただ、DSC-F1は夜、暗がりに非常に強く、逆にQV300は夜、暗がり
ではまったく実用にならないほど感度が落ちることもわかっていますので
条件が違えばDSC-F1のほうがより自然な絵になることもあるでしょうし、
マクロ撮影は手動でピントがあわせられるぶんDSC-F1のほうが有利です。
機会があれば夕方や夜、室内で画像を撮って比べてみたいものです。
また、ここに示した画像は「無修正」ですので、各種レタッチツールで
補正するとまた違った評価になると思われます。正しく判断するためには、
画像をダウンロードして各自、自分のお好みのツールでレタッチして
比較してみてください。このページにある画像は
著作権を主張しませんので、ご自由に御利用ください。
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