ウインドウズプログラム

2000.08.07

今回から、まず例題をダウンロードして それを試しながら読む方式にする。
ダウンロードする

例題1

最初の例題は前回 LCC が生成したソースである。
DOS窓から以下のように入力する。

BCC32 -W test2.c

あっさりと実行ファイルが出来るはずである。しかし実行してみると メニューがない。これはリソースがないためである。 実行ファイルにリソースをバインドするために以下のような Makefile を作成する。

----[makefile]----
CFLAGS= -c 
.cpp.obj:
        bcc32 -c -W  $<
.rc.res:
        brc32 -r -32 $<

#
test2a.exe: test2a.obj test2a.res
 ilink32  -aa test2a.obj c0w32.obj,test2a.exe,, import32.lib cw32.lib,,test2a.res


今度はリソースも結合された実行ファイルが作成される。 LCC が生成したソースの内、test2a.rc の <windows.h> のインクルードは コメントアウトしてある。またリンクオプションで -aa を付けないと、 実行時に DOS 窓が開くという、副作用がある。

例題2

test2b.exe は上記のプログラムに、About ダイアログの表示と アイコンリソースを追加したものである。 メニューから "about" を選択するとAbout ダイアログが開く。 また 32x32 のアイコン(Lの字)と16x16(Sの字)の 二つのアイコンを含んでいる。

プログラムの各行の意味については Petzold 本を参照して下さい。

リソースについて

一般的にウインドウズプログラムではコードの他にリソースを作成する。 リソーススクリプト(.rc)をエディタで作成するか、 GUIツールで作成する。GUI ツールとしては前回紹介した LCC のツールが 使用可能である。

またアイコンやカーソルの編集ツールとして LCC の iedit.exe がある。 また私の作成した Kedit で作成することも可能である。

以上でウインドウズプログラムの作成についての説明を終わる。


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