携帯電話利用について注意すべきポイント

携帯電話の安全な使い方について、中学生向けと小学校の子どもたちの保護者向けの文書をまとめてみました。
なんて唐突ですが。

携帯電話の使い方について、「アダルト系サイトへの接続は注意しましょう」など携帯会社や警察から情報が出ています。でも、子どもたちに「こういうように使わせたほうがよさそう」って言うまとめたものがないみたいなので、つくってみました。
携帯電話は「安全な」・「安心な」と言う前に、自分の時間を大切にするという考え方を持っていないといけないような。携帯電話に使われてしまう。それも今の時代?とも思えなくありません。でも、友達からのメールが勉強や食事の大切な時間を中断させてしまうことは確かです。
この文書を作るきっかけは、自分の子ども達が通った学校のPTA役員で集まると携帯電話のことを話すことが多かったからです。みんな同じように考えたり困ったりしているんだなってね。それでまとめてみたわけなんです。自分たちの学校で使ったものですから、同じように思っている方にも参考になるかなとここに掲載することにしました。

利用したい方はどうぞ、ご自由にお使いください。

一応pdfファイルでも作ってあります。
pdfファイルはこちらをどうぞ
中学生向けの文書はこちらです(pdfのみ)

<お願い>
一般的な解説としてありますので、専門的な言葉として多少意味が違っているところや誤解を招きやすい表現もあるかもしれません。もしお気付きの点がありましたらご連絡ください。よろしくお願いします。

平成19年6月24日初稿
平成19年6月29日(一部修正)
平成19年10月31日(作成経緯付加)

携帯電話利用について注意すべきポイント(保護者向け)

うちの子どもたちの小学校PTA 会 長 お名前

携帯電話、5年生・6年生の子どもたちにとっては憧れの存在。早く欲しいと思っている子も多いと思います。皆さんも「お父さん・お母さん、ねー携帯買ってー!」とねだられることが多くなりますね。携帯電話、特別の事情のない限り小学生には必要ないものだと思います。携帯電話を持たせる前に、その使い方について考えてみましょう。注意すべきポイントをまとめてみました。

 メールのマナー

こんな時間になんだろう?事故?急病?

朝早くや深夜は緊急事態(メールは受け取る人の立場に立って)

「なんだか眠れない。そうだ、友達は何してるかな…
メールでも送ってみようかな。」
ちょっと待って、今何時ですか?朝早くや深夜に携帯電話の着信音が鳴ったら、それは緊急事態!家族が急病に?事故?みんな心配します。眠れないのはあなただけ。メールは時間を考えて送るよう教えましょう。

返事を強要しない

返事がすぐに返ってこないのはあたりまえだよ。明日まで待ってね。

「今何してる?」とメールして、すぐに返信がこない。『私って無視されてる?』
子どもたちはこのように、自分勝手に考えてしまうようです。相手の立場をちゃんと考えて
あなたはメールを送りましたか?友達は勉強しているのかもしれないし、家族でご飯を食べているかもしれない、あるいはお風呂に入っているのかもしれません。返信を強要するのは自分勝手なこと。特に先輩から後輩へのメールは要注意。返信を次の日まで待つ優しい心を持てるよう、日頃から話すことが大切です。

返信は都合のよいときに

携帯が鳴って「あ、メールだ!」って。
家族で食事をしていても勉強中でも、子どもたちはすぐにメールを見ようとします。

  • 「一人だけ勝手なことをしない」
  • 「周囲に迷惑をかけない」
  • 「やるべきことを済ませる」

を守って携帯を使うよう言い聞かせましょう。メールに気をとられていては勉強も出来ませんし、なにより家族との会話もなくなってしまいます。携帯電話は必要に応じてマナーモードにする、電源を切るなどを心がけるよう教えましょう。また、緊急連絡はお互いに電話で知らせるようにしましょう。

 写真がもたらす思わぬ危険(個人情報という考え方)

個人情報という考え方を子どもは知りません

写真は、勝手に他の人にメールしたりしないでね。

友達と楽しく写した写真、ブログに載せてみんなに見てもらおうかな。
子どもたちはすぐに、いろんなことにチャレンジするようになります。でも、写真をブログに載せたりすることには危険があることを教えてあげましょう。学校名や名前など個人情報をむやみに掲示してはいけません。あなたがどんな人物でどこの学校に通っているのか、あなたの知らない人に教えることになってしまいますからね。突然知らない人からメールが届いたり、家に電話がかかってきたり、お金を請求する手紙が来たら困ります。このことを子どもに、しっかりとわからせておくことが大切です。

 料金は自分で管理させましょう

あなたの携帯電話の料金プランはどうなってます?

携帯電話の使用料、通話料・メールの料金・着うたダウンロードの料金・Web表示の料金がどのような契約になっているか、きちんとわかるようにしておきましょう。上限を設定してあるから安心ではなく、子どもと携帯電話の料金プランを一緒に考え、どのようになっているかを理解させましょう。

利用の仕方 料金計算の基本 割引内容
自分の割引内容を確認しましょう。
契約内容確認のチェックポイント
(自分の契約がどうなっているか)
電話 通話した時間×単価
例 60分×20円=1,200円など
基本料金に無料通話分30分を含む、
登録番号への電話は3割引きなど
□ 基本料金に含まれる無料通話時間
□ 超過した時の1分当たりの料金
メール
ダウンロード
Web表示
送受信したデータのパケット数×単価
例 15,000パケット×1円=15,000円など
<参考>(大まかな目安)
各社1パケットは128バイト
これは、日本語約50文字。20kバイトの写真を受信したら、200パケットくらいになります。
○パケット定額制
送受信パケット数に関係なく一定の料金
○パケット割引
10,000パケットまで基本料金に含まれ、それを超えた分から1パケット×0.5円など
□ 定額制になっている?
 違ったら次も注意
□ 基本料金に含まれるパケット数
□ 超過後の1パケットあたりの料金

※着うたダウンロードなどは、サービス利用料が別途加算されるので注意が必要。退会しなければ月会費などがずっと請求されてしまいます。

便利なサービスも活用しよう[フィルタリングサービス]

出会い系の画面など子どもにふさわしくない内容は、携帯会社の設定で表示させないサービスがあります。携帯各社が用意していますので、契約時に一緒にサービスを申し込むこともよいでしょう。このようなサービスは子供向けの契約でも基本契約とは別で、追加で申し込まないと使えないようです。まだ申し込んでいない方はぜひ利用を考えてはいかがでしょうか。

 不安になったら相談しよう

不安に思ったら、すぐに大人の人に相談しましょう。

怖い内容のメールやチェーンメールが届いた

一日に何通もメールが届く、メールに「殺す」などの怖い言葉がある、お金を請求する内容など怖いメールが届くようになったら、すぐに家族の人や先生に相談するよう話しましょう。一人で怖い思いをすることはありません。自分にその心当たりがあっても、大人の人に相談することが大切だと教えましょう。

「このメールをできるだけ多くの友達に送ってください」「24時間以内に10人に送らなければ不幸なことが起こります」など、メールをたくさんの人に送るように要求するメールをチェーンメールと言いますね。このようなメールが届いたら、どんな内容でも勇気をもって止めるよう教えましょう。

チェーンメールの見分け方

もらったメールが「子犬の引き取り先を探しています」「募金をお願いします」などの内容だったら、まずそのメールを送ってきた相手に確かめるように教えてください。メールなど文字となって仲良しの友達から届くと、その内容を疑うことが出来なくなってしまいます。これが盲点です。「着信あり」は、現実にはありえません。映画の中で怖さを楽しむならいいですが、実際に人を苦しめれば犯罪です。

インターネットを流れる情報が真実なのかどうか、自分で確かめるという姿勢を日頃から身に着けておくことが大切ですね。これは大人の私たちにもあてはまること、お互いに気をつけましょう。

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