最近国際電話に自動的につながってしまうアダルト系サイトによる被害が多発しています。なぜ、知らないうちに国際電話につながってしまうのか、考えてみましょう。 最近の国際電話接続のための手口は、より巧妙になってきました。アダルト系のホームページが表示されただけで、国際電話をかけさせるプログラムをあなたのパソコンに組み込もうとします。一応確認のメッセージが出ますが、これが国際電話をかけるプログラムのインストールとは思えないメッセージであることから、ついつい「はい」をクリックしてしまいます。気が付いたら国際電話で数時間なんてことも。1分あたり400円程度の金額が多いようですから、2時間程度利用していても数万円の請求が国際電話会社から来ることになります。 このシステムは次のようなものです。ある国の通話料に付加料金がかかる情報提供番組に国際電話をかさせける。このことによって、私たちは国際電話料金と情報利用料を国際電話会社から請求されてしまうわけです。外国のダイヤルQ2に国際電話を使って、わざわざ電話させられるのです。 さて、その手順を簡単に画像も交えながら説明します。皆さん、国際電話の被害者にならないように注意してください。 |
こんな画面は要注意思わずアダルト系のホームページが表示されたら、急に次のような画面が出ることありますね。 これってどういうことなんでしょう。
はどういう意味でしょうか?ここで年齢を確認しているわけではありません。国際電話につなぐプログラムをインストールするかどうかを聞いているのです。年齢が18歳以上でも以下でも、「はい」を選択すると、あなたのコンピュータは国際電話をするようになるんです。 また、「署名されて配布されていますと」言う部分は、このプログラム(=国際電話接続プログラムです。)がウイルスに感染していないことを証明しているという意味だけです。このプログラムが、それ以外の不正な動きをするとかしないとかを証明するものではありません。でも、「証明」に弱い私たちは、国際電話をさせるプログラムとは思ってもみませんね。ここが危険なところです。 「はい」を選択したら? ここで「はい」を選択したらどうなるのでしょうか? ここで、「無料画像」などという言葉に惑わされてボタンをクリック。 ややこしいことに、国際電話に切り替わってもメールの受信、ほかのホームページページを表示させるのに不都合はありません。何事もなかったようにメールも受信できるし、まじめなホームページ、たとえばヤフーなども表示出来てしまいます。 |
設定も変更されてしまうさて、一度国際電話につながると私たちのパソコンはどうなるんでしょうか?予想もしない設定変更をしてくれていますよ。びっくりです。下の画像は、インターネットへの接続設定を確認する画面です。 見てわかる通り
がありますね。接続先は最初、ASAHInetしかなかったはずなんです。それもinternetが「既定」に設定変更されている。つまり、メールを見ようとすればコンピュータはわざわざ国際電話でインターネットにつなぐのです。外国からまたインターネット経由であなたは、メールを受信することになっている。この設定に気付かず、インターネットを楽しんでいるとある日、国際電話会社から数万円、あるいは数十万円の請求をされることになります。 これは大変悪質な(設定を自動的に変更してしまう)ケースですが、ほかの国際電話接続プログラムもあまり変るところはありません。多少良心的なところは、自動的に1時間程度で切断してくれるくらいでしょうか。「最近なぜかネットにつないでいると1時間ほどで切れてしまう」なんて思っているあなた、一度確認の必要があるかもしれません。 |
参考インターネット接続を確認するには、次の操作をします。 KDDIよりの情報KDDIのホームページでは、国際電話でインターネットに接続されることを監視するソフトを提供しています。希望される方は、次のアドレスにアクセス、ダウンロードすることもよいでしょう。また、国際電話による被害についての解説もあります。参考のためにどうぞ、KDDIのホームページを訪問してみてください。
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