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01 出会いと再会
 もともとトルコ語とよく似ていると言う点で以前から興味がありましたが、最初はグルジアで隣国のアゼルバイジャン語のラジオ放送を聞いて、トルコ語によく似た言語だと言うこと、特に音的によく似た印象があったことが興味を強くしました。
 ある日、本屋さんをのぞいていると大学書林の「アゼルバイジャン語会話練習帳」が売られているのを見て、すぐに購入しました。アゼルバイジャン語の辞書はソ連時代に出版されたアゼルバイジャン語とロシア語のものが家にありましたが、辞書だけではどうしようもありませんでした。それだけにこの本を見つけたときの喜びはひとしおでした。
02 アゼルバイジャン語の楽しみ
 ただ、第1版であったこともあって、誤植がそこそこあり、気が付いたものは本の後ろに手書きで正誤表を作りました。読み進めていくと、明らかに音法則から言っておかしなものなどに気がつくようになり、そのような部分を個人的メモとして書いておいたのです。
 たまたま洋書店でみつけたアメリカの出版社から出ている小冊子の文法、辞書の本を購入しました。この本は本当に小冊子という薄くて小さなものでした。それでも英語との対応と言うこともあって手軽に調べることができるようになりました。小さいけれど単語集の部分は有用でした。それでも時にはロシア語との対訳辞書は欠かせないことがありました。
 その後ついに大学書林から念願のアゼルバイジャン語文法のまとまった大きな本が出たのを書店で見つけて、すぐに購入し読み進めました。この本は文法がしっかり書かれているのでありがたいのですが、望むらくは出てきた単語の一覧表を最後につけてほしかったと思います。とはいえ、文法がこれほどまとまっているのはありがたいの一言です。
03 どんな言葉か
 アゼルバイジャン語は旧ソ連の構成共和国であったアゼルバイジャンの言語である。アゼルバイジャンがどこにあるかお分かりにならない方もいらっしゃるかと思います。アゼルバイジャンはカスピ海の沿岸国、カスピ海の東側に位置しています。首都のバクーは油田で有名で、石油産出国です。また、カスピ海のチョウザメからキャビアを生産してもいます。(2001年禁輸措置がとられました)また、このアゼルバイジャン語はイランでも話者が多く、北方には特に多いようです。
 ソ連構成共和国時代にはソ連内の他の少数民族語と同様に数多くの文字改革(強制変更?)がありましたがキリル文字でしばらく落ち着いていました。ソ連崩壊後にはキリル文字を再びラテン文字化しようという試みがあり、現在も2種類の文字が並存しています。これまでの蓄積を失わないためには文字の変更は避けたいところですがそうはいかないようです。新聞もキリル文字のものとラテン文字のものがあようです。
 インターネットの世界はどうなっているのかと言うと、ラテン文字で特殊記号のついたものはその記号をすべて取り払うか、特別なフォントを導入して表示させると言う方法しかないわけです。しかもキリル文字系のサイトは殆どないといってよいでしょう。
 インターネットでアゼルバイジャン語のラジオ放送を聞くことができます。インターネットなので音質は推して知るべしといったところですが、生の音が聞けるのはよい時代になったといえます。