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5.1競技場

 平壌市の中心を貫流する川、大同江の中洲である綾羅島、そこにあたかも花のような形をした巨大な競技場があります。それが5.1(朝鮮語では「オーイル」と読む)競技場、メーデースタジアムと呼ばれるものです。延べ面積は20万平米以上、15万人を収容できる大きさは平壌でも最大規模です。1989年5月1日に竣工したのでこの名前があるのかはわかりません。この建物の最も高いところまで60メートルほどです。綾羅島は既に述べたように中洲なので、錦綾トンネルを抜け、綾羅橋を渡って行くか、牡丹峰の下を通る第2錦綾トンネルを抜けて斜張橋である清流橋を渡ってもよいでしょう。
 もともとこの綾羅島は島全体が公園のようになっていてその中にこのスタジアムがあると言えます。

 第13回世界青年学生祭の際には開幕式や閉幕式で使用され、スポーツ祭典ではアントニオ猪木らのプロレスがここで披露されたりしました。

 とにかく大きいの一言で、特に近くで見るとその大きさに圧倒されます。ただ、中の座席は若干雑なつくりという印象がありました。また、競技場に行くところには公共交通機関がないので、ここで開かれるイベントを見に行く人々は歩いて橋を渡り、また終わったあとは大変な数の市民が橋を渡って帰っていく光景が見られます。