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057 自転車の無法さ

 街を歩いていると、時々自転車の運転ではっとすることがあります。信号を無視して走りぬける自転車。横断歩道を斜めに走り抜ける自転車。携帯で話をしながら走る自転車。さらには携帯メールを使いながら自転車に乗る人。 自転車は車両であって、赤信号で進めば信号無視となります。

 自転車はとても便利な乗り物です。近所への買い物、ちょっと遠くに出かけるときで電車に乗るほどではないときには自転車に乗ることがあります。でもちょっと待ってください。自転車は歩行者ではないのです。道路交通法でいう車両に当たるわけで赤信号のところをそのまま進めば信号無視になるのです。自転車は便利な道具であると同時に危険をもはらんでいるということを忘れてはいけません。

 信号無視して交差点に進入したために、そこを信号に従って歩いていた歩行者と接触すれば歩行者は怪我をし、場合によっては死亡することがあります。そんなときに車のように保険をかけない自転車にも賠償する責任が求められます。自転車の側もそのときに転倒して怪我や場合によっては他の車に轢かれることだってあるのです。

 車の運転の際には携帯の使用が禁じられていますが、未だに携帯で話しながらの運転が後を絶ちません。自転車も同じく適用されるわけで、携帯で話しながら自転車に乗ることは禁止です。ましてや携帯メール は画面に集中する余り、完全に目は前方を見ていません。こうした無法な自転車は車に大きな迷惑をかけるのです。そして自分勝手な自転車は時には重大な事故を起こす危険があるのです。自転車が前方不注意 で、たまたま出てきた車などを避けられずに自転車を撥ねて自転車に乗っていた人が死亡しても、車側は責任を負うので車の運転手は大変な迷惑をこうむる ことになります。こういったケース(厳密なチェックが必要ですが)では車側が責任を負わないようにすることも必要かもしれません。

 自転車に乗る際はこうしたことを考えて乗ることが必要といえます。場合によっては車と同様に免許制度と罰金制度を導入することも必要になるかもしれません。自転車は手軽な乗り物だからこそ、周りに注意し、お互いに迷惑にならないように走らなければいけないのではないでしょうか。 交通ルールをきちんと知って、安全に乗るということはひいては自分の命のため、自分の大事な家族、友人、そして愛する人のためでもあるのです。

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