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053 鹿のいる生活

 最近、奈良を訪れる機会がありました。奈良と言えば鹿、広島の宮島と同様に街に鹿が歩いています。もっとも繁華街方にはいませんが、奈良公園を中心とした一帯で、鹿が普通に待ちに溶け込んでいるさまは不思議な感覚を呼び起こします。

 街に動物が歩いているといっても、犬猫の類ならば見慣れていますし、それほど大きなものではありませんが、鹿は大きいのでどうも気になります。東大寺の周辺を歩いていても、鹿とすれ違う(?)というのは、鹿もちゃんとした住民であるかのようであり、鹿も道を悠然と歩いているのです。

 マルタを訪れたときに、羊が家に入ってこないようにと家の前に柵を設けるのが普通というところがありましたが、こちらも不思議ではあります。とはいえ羊を虐待するのでなく共生しているところが面白いといえます。そして奈良も鹿と共生していて、観光資源とはいえ興味深いものを感じます。それは迷惑することもあるでしょうが、奈良の市民が鹿を大事にしている、そんな気がしました。

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