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045 枝垂れ梅、枝垂れ桜

 家の近くに早咲きの梅と桜があります。その一つに紅梅の枝垂れ梅があります。品種名はわからないのですが、花火のように、また七夕祭りの飾りのように枝のそこここに花をつけた枝垂れ梅はまだ小さいながらとても美しいのです。

 枝垂れという種類は桜が有名ですね。こちらも家から程近くの家に大きな2本の枝垂桜があり、その季節になると美しい花を咲かせて通る人たちを愉しませてくれます。枝垂桜はたいていが遅めに咲いて、枝についた花は萼までが長く、花も大きく開くというよりも少し細長く開くというイメージです。

 桑にも枝垂れ桑という種類があります。もともと枝が太く硬いので枝垂れといわれてもちょっと判りにくいのですが。そういえば一番有名なのが枝垂れ柳でしたね。我々は柳というと枝垂れ柳を思い浮かべるようですがウンリュウヤナギという種類は枝垂れていません。

 これらの枝垂れという種類は大変興味深く、同じような植物でも2種類あるというのはとても不思議です。桑を除いて多くは同じ種類に比べて枝が細く長いのです。幹はしっかりしているのに先の方になると急に細くなって下に垂れてしまうのです。それは風などが吹いても折れないようにする植物の知恵なのかわかりませんが、さまざまな種類の植物にあるということになると、何かしら理由があるんじゃないかと思います。

 いずれにしても枝垂桜などはそうでない桜に比べると花手毬のようにならないので雰囲気は違いますが、独特の魅力をたたえています。

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