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044 雪に慣れる

 2月の5日から札幌では恒例の雪祭りが開かれます。先日札幌を訪れる機会がありましたが、歩道には雪が残り、しかも場所によっては片栗粉のような感触がするような不思議な感じです。気温が低いこともあって解けないために独特な状態になるのでしょう。

 そんな中を歩くとつい足元ばかりを見てしまってなかなか街を見ることが出来なくなってしまいます。地元の人の歩く様子を見ているとやはり雪道に慣れているのがわかります。歩幅を小さくして雪に足の裏をまっすぐに当てることで滑りにくくします。勿論靴は裏に滑り止めがついた、溝の大きなものがついたものを選んでいます。

 雪祭りを前に救急病院は準備に余念がありません。雪のない地方から訪れた人々が雪で滑って病院に担ぎ込まれることがしょっちゅうだからだとか。雪を侮ってはいけないのですね。雪が毎年降る地域だけに、中心部の大通り公園のあたりなどはよく雪掻きをしてあるので歩道にも余り雪はありません。道路自体を温めたりする融雪施設も整っているようです。でも雪祭りの会場になる大通り公園内などは雪がそのままで、おしゃれをしてきた都会の人々は足元もおぼつかなくやはり転んでしまうのです。骨を折る人もいるようなので、充分注意しなければいけません。

 雪道の運転もしかり。小樽のタクシーで話をするとこれはたくさん運転して身体で覚えるしかないねえとの答えでした。フットブレーキを多用せず、エンジンブレーキを上手く使いこなすのがコツだよと教えてくださいました。

 雪というのは地域によっては余りなじみがないだけに、雪の多い地域に行くときは細心の注意を払わないと大変なことになってしまいます。侮ると危険なのが雪ではないでしょうか。

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