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041 梅と桜

 梅一輪、一輪ほどの暖かさ。こんな言葉がありますが、年があけるともう梅は花をつけ始めます。なんだかこんなに寒いのに咲き始める梅は心をそわそわさせます。梅が咲いたら次は桜、杏や桃と言った花もそのうち咲くのです。(全てバラ科ですね)

 私は桜の季節が好きで、桜が咲き始めると都内各所の桜に多いところに出かけては愛でることにしています。勿論梅も好きで、ちょっと控えめな梅と派手な桜は対照的です。家の近くにも小さめだけれど有名な梅園があって、梅の頃には梅祭りが開かれてたくさんの人で賑わいます。

 日本人はこういった花を愛でるのが好きなようです。韓国でも桜を愛でることはあります。韓国南の鎮海は日本統治時代に海軍港があったところですが、この町の中心一体に植えられた桜は軍港祭の頃に見ごろを迎えます。韓国では桜の原木は済州島にあるとの説を取っています。とはいっても日本人のように桜を見るということは少ないようです。そういえばソウルでは昌慶苑では夜桜見物が有名でした。

 桜はその咲いてすぐに散ることから終戦前にはさまざまな意味が付加されてしまいました。同期の桜がその例でしょうか。そういう意味をさっさとなくして、美しいもの、綺麗なものとして純粋に楽しみたいものです。

 ところで個人的には幹などにつけている花が好きで、桜は枝の先だけではなく幹に直接花がついていることがあるのです。山桜のような色が薄く葉が一緒に付いているのが好きなのです。山や公園などが一面花に覆われて桜色一色になるのもまた良いものです。

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