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032 珈琲とタバコの関係

 時折立ち寄る地下鉄駅構内の珈琲ショップ。地下鉄の中はタバコの火による火災事故を教訓に全面禁煙になりましたが、この珈琲ショップの店内はタバコがすえるとあって、店内は「愛煙家」によって春霞のようになっています。珈琲をちょっと飲もうかと思ってもこの燻製になりそうな店内は辛い。幸い定期があるので外に出て同じ店の外側の喫茶スペースに入ります。ここは禁煙なので落ち着いて珈琲を愉しむことが出来ます。禁煙ということもあって数少ない席もいつも満員ではないのが嬉しい限りです。

 珈琲もタバコも嗜好品。カフェインを摂取するかニコチンを摂取するかということですが、どこか共通する点があるのかもしれません。タバコの好きな人に珈琲が好きな人が多いような気がします。タバコを吸わないのでよくわかりませんが、タバコを吸ったときの感覚と珈琲カフェインを摂取したときの感覚が似ているのかも知れません。

 タバコを吸いながら珈琲を飲むなんて。珈琲はカフェインを摂取するために飲むのではなく、香りと味を愉しむものだと思うのです。ところが先ほどのように珈琲ショップには「愛煙家」が多く集まり、紫煙を燻らせています。この人たちは珈琲についてどのように思っているのかとても気になるところです。珈琲の微妙な味の違いや香りの違い。まさにその辺りが珈琲の楽しみで、タバコのにおいで珈琲の香りが邪魔され、その影響で味まで悪く感じてしまうのは悲しい限りです。

 上の珈琲ショップは「愛煙家」の避難場所にもなっているのでしょう。珈琲を頼み、タバコばかり吸ってさっさと出て行くところを見るとそんな気がします。地下鉄が禁煙になって「嫌煙家」としては楽になりました。でも珈琲ショップの禁煙、分煙対策は何とかして欲しいものです。先の珈琲ショップも構内側でも禁煙席はあるものの、すぐ隣でたくさんの人がタバコを燻らせれば仕切りもないわけですから申し訳程度、気休め程度なのです。

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