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025 菊花展

 新宿御苑で行われていた菊を見る会に行って来ました。大作りの菊を見るのは久しぶりです。やはり見事な菊の花が展示されていました。

 四百以上の花が一本の茎から分かれて出来上がっているのを見ると技術のすばらしさに溜息が出そうです。確かに下を覗いてみると真ん中あたりに少し太めの茎が一本見えます。そしてすぐ上辺りからいくつも枝分かれ[茎分かれ?]しています。それをまた形よくそろえて花が円錐系に並んでいるのを見ると、手間がどれぐらいかかったのだろうかと考えてしまいます。懸崖作りもそうですね。あれだけ見事に作ってあるとすばらしいの一言に尽きます。

 十本程度の大振りな菊の花が集まって作ってあるものは、菊の花に特徴があって、花びらが細く針のようになっているものや先のほうだけ広がってへらのようになって見えるもの、そして逆に少し太めのものこれらもまたこんな菊もあるのかなと思うくらいです。

 一輪の大きな菊はちょっと変わっています。花が崩れないように花の下に支えがあるのですが、それが妙におかしい。新宿御苑のものは白い紙のようなもので支えていましたが、針金の輪のほうが良かったなと思いました。丸く毛糸だまのようにも見える花はこれまたおかしくて、しかも渦を巻くようにみえるものは特に不思議です。この手の丸いのは多くは三本の花で作ります。三本がひょろっと伸びてその先に玉のような花が咲いているのです。

 菊といっても無数に品種があります。何度か菊展は見に行ったことがあるのですが、見るたびに驚きと発見があるものです。

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