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016 水不足と節約

 今年の梅雨は関東では雨が余り降らず、おまけに梅雨明け以降には気温の高い日が続いたので東京の水がめであるダムの貯水率が下がっているという報道がなされています。ニュースでは干上がったダムの底に記者が降り立ってレポートしている姿が見られます。

 東京は利根川水系から取水していますが、その上流のダムは幾つかあります。それらのダムの水が少なくなって危険な状態になったらどうなるでしょうか。そのときには神奈川県の水系から水の供給を受けることになるようです。

 神奈川は幾つかの水系を利用していますが、水質も東京に比べると良い上に水量が豊富なため渇水の恐れは余りないといわれています。実は水が足りなくなるという告知は警鐘であってほんとに水がなくなるということは殆どないのが現状のようです。

 東京の水が危険になって取水制限になり更には給水制限にまでなるのかは今のところ分かりませんが、各家庭で節水をすることを心がけるだけでこれらの危険はとても小さくなります。

 「湯水のごとく」という表現があるように無駄に使うのはよくありません。歯を磨くときに水を出しっぱなしにする人はいませんか。トイレで使用前に流す人はいませんか。最近は節水のために水を流すときの音だけが出るような装置があるところさえあります。

 節水、節水といってもこんな例もあります。横浜市は前回の水不足で節水の習慣が定着したそうです。そのために絶対的な使用量が減り、水道料の徴収分では施設管理の費用すらまかなえなくなったことで、水道の基本料金が値上がりとなりました。節水もいいのか悪いのか分からなくなってしまいます。

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