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013 セミ

 今朝、通勤途中で今年初めて「ミンミンゼミ」の鳴き声を聞きました。ついでに「アブラゼミ」の鳴き声も聞こえました。夏の鞏音は着実に近づいております。関東地方もまもなく梅雨明け宣言が出されるでしょう。

 「セミ」は朝鮮語では「me:mi(メーミ)」と言います。セミの鳴き声は「me:m(メーム)」、つまり「me:m」と鳴くからこの名前がついたのでしょう。最後についている「i」は「〜する人、〜するやつ」と言った意味です。韓国でも「セミ」は鳴いているのですね。

 日本でも関東と関西、いや暑いところとそうでないところではセミの種類が違うようです。関東では「クマゼミ」は図鑑でしか見ることのできない種類と言えます。つまり「ミンミンゼミ」や「アブラゼミ」と言ったセミが一般的です。でも浜松に行ったときにこれまで聞いたこともない鳴き声がします。「クマゼミ」でした。図鑑では何度も見て、こんなセミはどこにいるんだろうと思っていましたが、実際に鳴き声を聞いてみると圧巻です。

 ドラマなどで夏のイメージを出すのに「ミーンミーン」という鳴き声が聞こえることがありますが、これは関東のイメージなのでしょうか。「ミンミンゼミ」の声を聞かない地域に住む人にとっては季節を感じられるのか疑問です。

 セミはギリシャ時代やローマ時代からいたようです。ヨーロッパでも南のほうではセミの鳴き声を聞くことができます。セミは思ったよりいろいろな地域にすんでいるようです。

 そういえば「春蝉」の異名をとる「ニイニイゼミ」の声は聞きません。ひょっとすると山のほうにしかいなくなったのでしょうか。「ニイニイゼミ」の声も聞けなくなると悲しいですね。「ツクツクボウシ」の声はまだ秋には聞くことができるので、ちょっぴり嬉しいです。夏になるとうるさいほどの鳴き声になりますが、これもなくなってしまったらもっと寂しいでしょうね。 

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