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011 韓国のトイレの掟

 韓国に行くと多くの場合に日本と似たようなところがあって、つい日本と同じかなと思ってしまいがちです。でも注意深く観察していくと実はかなり違っていて、そんな韓国人の行動パターンをまねてみたりして、韓国人のものの考え方や感じ方の一つのヒントを得ようと思ったりもします。

 韓国に行って、免税店のようなところできれいなトイレを借りるとやはり日本とおんなじじゃあないのと言う話になります。それはそのとおりでそういう場所はどちらかと言うと韓国であっても韓国ではないと言えることがあります。

 そうでない小さな食堂のトイレやちょっとした公共のトイレに入ると良く見かけるのはトイレの横に置かれた大き目のかごです。ごみを捨てるにはなんだか大きいなあと思います。そもそもトイレの中で、しかも個室の中で捨てるごみなんてたかが知れています。でもよく観察してみてください。そのかごの中には結構何かが捨てられているのです。時には籠にあふれんばかりのものが捨てられています。いったいなんでしょうか。

 正解は拭いた後のちり紙をトイレに流すのではなくこの籠の中に捨てるのです。

 そんなことがとお思いでしょうが、以前は多くのトイレがこの方法を採用していました。そして学生時代に一緒に旅行した私の友人はこの籠の中に捨てられている見てはならないものを見てしまったと話していました。韓国では未だにこの方法がとられていることがあります。

 紙の質が良くないためにそのまま流すとトイレが詰まってしまうと言うことでしょうか。確かに以前のトイレットペーパーはひどいものでしたから。

 これが当たり前な韓国から日本に戻ってくると、そのまま流せる安心感を味わいます。

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