010 韓国の町トイレ
ソウルの街を歩いていたら、突然トイレに行きたくなったとします。どうしますか?
以前だと、喫茶店に入るかデパートが近ければそういったところに駆け込んだでしょう。
ところが今回ソウルを訪れてみて驚いたのは、街のいたるところにトイレの看板が出ていて、そこにはお店などの名前などが書かれていて、市民のためにトイレを開放する旨の文言が書かれていました。つまり、この看板が書かれているお店はそこで何かを買わなくてもトイレを借りることができるのです。
市庁前、徳寿宮の横あたりの交番にもこの看板がついていました。今回は借りませんでしたが、ひょっとすると交番に正々堂々と入って中を垣間見ることができる、またとないチャンス となるのではないかと思ったしだいです。
街を歩いていると結構この看板が目に付くのでその数には驚きです。
これは韓国が2002年ワールドカップを前に行っているようで、韓国の場合「先進国仲間入り」「一流国家になる」「文化市民になるために」などのスローガンとともにさまざまな試みがなされています。この街トイレのアイデアもそんなところから来たのでしょうか。
いずれにしても一般市民にとってはうれしいことで、特に旅行者にとっては安心して街を歩けるというものです。
こういう試みは日本では絶対に出ないでしょう。政府の号令でしかも国民の心をくすぐるスローガンでやっているとはいえ、考える必要があるのではないかと思います。