駄位納密苦日記2004年6月

2004.6/27(日) 今週の『天空の狗』。

モーニング7/8(30)号(講談社)、「Sand Witch」編終了。

この作品でちょっと疑問に思うのは、事件の振りで妖怪が紹介 されるものの、実はその妖怪ではなくて、別の禍霊だった…と いう展開がお約束なところでしょーか。

今回の砂かけ婆にしろカマイタチにしろ、ねえ。

ストーリーとイメージ自体は好きなだけにその辺、ちょい残念。 いや豪ちゃんが、どうその妖怪現象を読み解くかという過程は 分かるし、信者的には楽しいんだけどね。

新平ちゃん、主役の座はかなり危ういな。ま、こういう主人公、 今に始まったことじゃないけど(笑)

▼『天空の狗』1巻発売中。ウチの近所の書 店は、冊数が少なかったので焦りましたぞ。

▼「月刊[完全版]デビルマン×キューティーハニー」vol.6。
…あのピンナップの原稿が紛失しているのはかなーりショック。 さあ、誰が借りパクしたんでしょうか。

しかし毎度毎度「へぇ〜」というには微妙にユルい、柱のトリビ アですが、今回はちょっとどうよ、と。風子瞳(五十子勝)版 『デビ』に振るのなら、見られるように出してくれよぉ!

ハニー、おっぴろげてますね。次回いよいよラストですな。

2004.6/21(月) 『キューティーハニーSEED』。

イーブックさんのサイト見ると、
>『週刊ヤングチャンピオン』秋田書店/6月〜
>漫画/花小路ゆみ


星野小麦に改名ですね。『P』といいなんで?恥ずかしいのか? すでに大家だから、あえて変名なのか?

他にも御茶漬海苔の『オカルト団D3(実際は3乗と書く)』 (コミックRUSH)とか『けっこう仮面V』(WEB現代)とか 『マジンガーエンジェル』(マガジンZ)とか、カバーが急に増えますねえ。

非常に正直に言うと、こういうカバーバージョンてのは、 俺は基本的に興味なし。豪ちゃんの『魔神王ガロン』や 越智一裕さんの『ダイナミックヒーローズ』のように、 ストーリーも去ることながら、絵に対してもある種原作に 肉薄するスタイルなら、マンガとしてアリとも思うんですが。

▼で、「ヤングチャンピオン」14号(秋田書店)。
『キューティーハニーSEED』、「衝撃新連載」「名作復活」だ そうです。

予告の絵や表紙は萌え系絵柄だと思ってたんだけど、本編のタ ッチは俺がもう一つ好かないレディコミ系女性作家のモノなの がなあ。設定が「ある日突然テメエに都合のいい女が降って来 たら?」というベルダンディタイプ。ココは正直俺引きました。

映画版や伊藤伸平版の秋夏子と同系キャラとして「早見青子」 が登場。国家機密の壁と戦うみたいです。

もう少し様子を見てからかな。

▼何か俺の目に触れないよう、例のハニーボーイズラヴ小説 (『悪魔の爪に囚われて キューティーハニーBOYS』)は 隠されてるみたいです。お陰でまだ読んでません。ま、『真・ 魔王ダンテ』も俺積極的に持ってないし、読まない方がその手 の世界の方に迷惑掛けなくていいのかも知れませんね。

つーか、その手の小説棚に探しにいくと、立ち読みしている 女性の方に非常に迷惑そうな目で見られるので、俺は恐らく 近寄ってはイカンのだろう。多分狩らない。

▼上記イーブックによれば、9月には蛭田デビ復活。 映画景気はあるのか?つーかせっかくこの機会なんだから、 今度こそ五十子勝版『デビルマン』(テレマガ他)初単行本 化を激しく希望するぞ、俺は。

▼今月の『真説 魔獣戦線』。
たたかいだ!ゆくぜ!!…みんな混じってしまいました。最終回。

来留間親子が刹那見たのは、人智の及ばぬ世界なれど、虚無も ゲッターも並列されたも少し上の次元みたいですね。それぞれ が神の実験て…アニィ!話がもはやデカ過ぎるであります!!

一つ明確に描かれていないというか、俺の強引な読み込みと言 うか穿ちすぎなんでしょうが、最後に慎一は、マリアを「受け 入れた」のか「取り込んだ」のか。それによって慎一がナニを 目指して跳んだのか、解釈が変わりますな。

要は、まだ神に対して反逆するのか、神の戦争へ参戦するのか。

賢先生には申し訳ないのだけど、むしろ良くココまで続 いたなあ、というのが素直な感想ですねえ。かつて『魔獣』の続編 をと乞われて『5000光年の虎』を描いたほどの先生ですから、外的 動機で作品が完結するワケが無い。「たたかいだ!ゆくぜ!」効果 が発動してくれて何よりというか(笑)

▼コレでチャン赤ともお別れですね。なーんて思ってたら、 今月の『降魔伝 手天童子』。三位一体の鬼が出ましたよ。

エサは全て3人で分けるんだそうですよ。アタマの頂点に並ぶ ツノはグレンダイザーを思わせないでもないですが、後ろの シルエットでゲッターチームと見えますな。

ハニーちゃんは、かなーりアッタマ悪く作られててOK。

とかいうファンサービスはさておき、邪腕坊倒して、次のステ ージへ。娘を椅子で叩き殺した親父の描写見てつくづく思った ですが、夏元先生は結果を先見せして、経過を想像させるのが うまいっつーかお好きみたいですね。

しかし、車田・山口は雑誌で毎月読むほど愛してないし、次号 以降は…単行本待つか?

▼「乱 TWINS増刊 戦国武将列伝」第三弾(リイド社)。
豪ちゃん『伊達政宗〜人取橋の戦い』掲載。

今までの3回の中では、一番田中+星タッチが絵では強いが、 バイオレンスの読ませ方に、豪ちゃんカラーが一番出ていると 正直思ったことですよ。

愛が受ける姑の嫁への暴力、
撫で切りで見せる正宗の権力がまとう暴力、
戦で展開される血しぶき舞う物理的な暴力、

コレがどんどん重層的に一本で拡がるサマがこれぞ、てカンジ。 血染めの夕日がステキな絵ですね。

2004.6/19(土) ケダマン復活!!

かと思ったら、その名は「亜門 輝(あもん あきら)」!! いいかみんな、悪魔人間との関連を問うてはイカンぞ!絶対にイカンぞ!

…とまたぞろ『デビルマン』との関連を問う書き込みへの防衛線を 掲示板では張ってみたのだが、やはりあちこち見るとこのキャラへの 拒否反応をヒステリックに語ってみせている野郎どもを見つけた。

多分このヒトたちは『デビルマン』をもって永井豪ファンだと自称 する連中なワケで、実写映画版に対してクソミソ言うてるヒトたちの メンタリティとかなり重なっているのだろう。よほどテメエの自尊心を 傷つけられたくないらしい。どーでもいーじゃん、それでオリジナルが 改悪されてるわけではないんだから。(豪華愛蔵版除く…コレが突っ込む 余地を作ってるのは確かだけどね)

つーか、ココで真のファンならやはりケダマンだろう、やっぱり。 …コレでメインキャラは出揃ったのだろうか。

▼つーワケで、今週の『天空の狗』「モーニング7/1(29)号」(講談社)。 今回は動きのある映画的なイメージというより、一枚絵のインパクト 持った画像が、豪ちゃんには浮かんできてるんでしょうか。

男が戦場で見た視線をそのまま真似て、砂を吐き出し続ける瞳…という 見開きはインパクトですなー。

それとやっぱり鞍馬ちゃんがイイわ、俺。

▼モーニングも久方ぶりにレギュラーで狩ってるんだけど、たまに帰っ てきて作家さんが多少入れ替わってても、やっぱりモーニングですね。 『はるか17』『ジパング』『昭和の男』『ジャイアント』あたりが特に。 『グロコス』も面白いのは当然というか。

今週は『誰も寝てはならぬ』が休みで残念、『エレキング』初めてマジ でニヤっとしてしまいました。

ちば賞グランプリの『49Days』このヒトの明るいモチーフが読みたいか なあ。やっぱり生き死にネタって反則ってところあるし。…とか偉そう に吹いてみる。

2004.6/12(土) 家主が今気付いてどうする。

本格更新含めて、この「ビバ!ダイナミック」がスタートして 早くも6年。銀座の豪ちゃん原画展が出発点だったんだよな。

その時からそのままのカタチで残ってるコーナーも実はあった りして。更新しろよ俺。その時以来予告しながらまだカタチに なってないネタもあったりして。やれよ俺。手をつけては途中 になってるコーナーもあったりして。一つくらいまとめろよ俺。

オフでお会いするまでお付き合いしてるヒト、お目にかかれた ヒト、まだ会えないROMってるヒト、それから今後ココにいらっ しゃるヒト、皆々様今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い しますー。早乙女門土と岩鬼将造は俺の永遠のアイドルです。

▼今週の「モーニング」6/24(28)号。
『天空の狗』第十話。レギュラーの会話と、退役軍人のカット バックで進んできた今回の「Sand Witch」編。砂を呼ぶ加害者 でありながら、その実自分は砂に常に追われる被害者の男。

果たしてそのきっかけとなった非道の裁きにそのまま飲み込ま れるんですかねえ。

超人間軍団の中で、唯一喜怒哀楽担当の新平ちゃん。彼は目撃 者のまま今回は終わるのだろうか?

▼『永井豪まんが列伝 ダイナミックヒーローズ』第一回。
越智一裕とダイナミックプロ。予告のコピーが直ってて、タイ トルも「超時空」とかいうアオリが外れて、何よりです。

講談社e-manga6月号よりスタート。なんつって発売からもはや 2週間が過ぎようとしているが、ああすいませんすいません。

まずはアタマに、甲児・マリアのリベンジを高らかに宣言しつ つ、導入。俺の燃えドコロはなんたってラフレール・エバイン vsハニーお姉さまなワケなんだけど。いや、漢気ですよ。ハニ ーお姉さま爆走気味です、先生。

48ページ目あたりは、すいませんそれ越智さんの絵ですよね的 な感覚も走らないではないですが(笑)、エバインがちゃんと 落合風に目と口がデフォルメされてる一方、ラフレールは角田 ですよ。惚れます。(敬称略)

恐らく本来のコマ割をコマごとに分解して、フラッシュ化して るので、実際のページレイアウトで読みたい気もするが、この フラッシュ版もかのクリックまんがを思い出して楽しげですか ね。ストーリーについては次回まで待ってみて。

2004.6/8(火) まあ色々。

納品終わったり、ガキと戯れたり、佐世保の事件にショック受けたり 色々してたので、ココでの発言まで手が回らなかったりしておりまし たよ。狩る物は狩ってたんだけど。

▼「SAY」7月号(青春出版社)。
「美しくしなやかにやせる めざせサトエリ・ボディ!」
「夏までにキューティーハニーに変身」
との表紙に引かれて立ち読みしてみれば、なんとも微妙に胴の長い おねえさんが、うっとりと『キューティーハニー』のテーマに乗せ てダンスを踊っている写真が。

確信系としては流石の青春出版社!というコトで敬意を表して、 次と一緒にレジへ。

▼「ぴあ」6/7号。
『ハニー』特集アリ。ま、「HONEY STYLE」があればいいんだけど、 他誌と比べても、ちゃんと映画として採り上げているのは「ぴあ」 ですね。

▼先週の『天空の狗』(モーニング)。
役行者だったんですね。名は体を表していたけども。

時を跳ぶ者という設定が現れたところで、このシリーズ自体の行く 方向が、妖怪退治だけではすまなくなってきた気もしますが、この 際どこまで風呂敷が広がるのか、が逆に見ものですかな。

砂掛け編、いよいよ次あたり確信へ行きそうですね。
▼蒼ちゃん見てると身堂竜馬に会いたくなって、『バイオレン スジャック』の身堂登場編を一気に読み返す。超高層の悪魔編 で切なくなる。結局あのラストが加えられてる時点で、本来の 黄金都市編から連なる門土も竜馬も死んじゃうんだよね。

やりきれないので奴隷農場編を読んで溜飲を下げる。ゴラク版 では一番菊ちゃんが好きだな。

▼アニマックス「ロボットドリーム2004」に投票。

金:『ゲッターロボG』(現在98位)
銀:『グレートマジンガー』(現在60位)
銅:『マジンガーZ』(ベスト10内)
という実に王道なつまらない投票をしてまいりましたよ俺は。

つーか、このランキング形式とゆーヤツ、テメエでもその手の番組 に参加したコトがあるのでアレなんだけど、要は「プレゼンするのは ヤだから、トーシロの言ったことにする」というテレビ番組制作の 王道。特にプレゼン外して数字が甚だ悪い場合イイワケも出来ないから こうなるワケね。結局は最大公約数になるワケで、間違っても本当に 見たコトのない映像が登場する可能性は限りなく低い。

といいながら何故に俺は投票したかというと、そういう「最大公約数」 すら「最大公約数だろ」とバカにして見もせずに貶す馬鹿野郎がいるから。 まず見てからだ、話は。


[TOP]