大阪毎日放送にて10/10スタート!ああ...。                    
見たぞっ!

あーしーあなろいあさけーさもはいあーしーあなろいあさけーさもはいあーしーあなろいあさけーさもはい
ってそれは『ゴジラ対キングコング』だろがっ!(やっと意味が分かったぞ、弟よ)


第1話 

写真スタジオ。控え室。タメイキ混じりのアンニュイなデルモ、ソレが不動ジュン。
感じる視線。思わず着替えボックスのカーテンをめくる...誰もいない...。だが「視線」は明らかにここしばらくジュンを追っているのだった...。

華やかなフラッシュは束の間、職業的に輝くジュンの虚飾の笑顔を捉える。もちろんそれは真実の「顔」ではない。カメラマンの食事の誘いも断り、ジュンは表参道のスタジオを後に。声を掛けて来る女子高生。同じモデルクラブに所属する滝浦和美だ。ジュンが「こなす」ばかりのプロの世界への希望を、未だ無邪気に語る。ジュンに憧れている。...それはもちろん、ジュンの本意を想像できない子供の無神経さ、あるいは無邪気さだ。

地下鉄への階段を降りる。数歩...感じる!視線だ!振り返ったジュンをじっと見おろす金髪に青い眼の女。それも一瞬。和美の声に振り返った直後、姿はない。

何かが足りない。満たされぬ想いに耽る深夜の自室。そこにまた、あの視線が悪魔的な様相を持って現れる。誰...?ジュンの眼が一瞬恐怖に染まる。ジュンの中の何かにシンクロしようとして...消える。と同時にインタホン。歪んだ覗き窓の向こうに金髪に青い眼のアスカ蘭が映し出されて...。

「これから一緒に来て頂戴...来て!...いいわね」

うむをも言わせない勢い。ジュンはアストンマーチンに乗せられる。
「アナタの眼が好き」...が、それが虚構の表情であることを見抜いているアスカ。ジュンに戦慄が。

「人間はもはや、進化を止めた生き物なのよ...でも生物はその存在を
長らえることを許されない存在...人類に残された道は何だと思う?」

謎めいた言葉に戸惑うジュン。車は港の倉庫街へ。アスカの言葉に促されてか、いや、扉の向こうに何か、真実の自分を求めてか...憑かれたようにジュンは闇に包まれた倉庫の中へ。

閃くフラッシュ。アスカが挑発する。...いつものフラッシュに照らし出された「眼」はどうした?言い様のない不安に襲われるジュン。明かりが点く。柱に男の影。鎖で縛られている?何故?あざ笑うかのように響くアスカの声。「獣のニオイを嗅いでるわね、ジュン...」何のこと?そして、男はうなり声を立て、おぞましき姿に形を変える。獣の欲望をたぎらせて...。明かりが消えた。

< C M >

獣がジュンに向かってくる。恐怖がジュンに迫る!扉は開かない!

アスカは尚も挑発する!「まだあなたはあなたのままでいようとするの?...不動ジュン...」

逃げられない!
扉にしがみつこうとするジュンの背中を獣の爪が切り裂く!自分の体から血飛沫が飛ぶ!苦痛に歪むジュンの顔!悲鳴!...だが獣は手を緩めない!
誰も助けてくれない?!
獣が今度はジュンの腹をえぐる!またも血飛沫!激痛!声にならない悲鳴が口から漏れる!
殺される...?

その時、ジュンの眼が妖しく金色に光る。アスカが確信の声で「始まった...」と。ジュンの声は今や悲鳴ではなかった。獣のうなり声だった。金色に光ったままの眼がつり上がる。口は不敵に笑うかのように引き裂ける。筋肉が盛り上がり、髪はなびきコウモリのような形を作り上げていた!

ジュンは反撃に転じる!血まみれの応酬。獣の口に拳を突き入れる!爪を立てる!ジュンの中の攻撃本能は思う様発動した!明らかにジュンは、闘いの歓喜に身を任せている!獣はあっさり倒された...。

明かりが点る。ジュンもまた血まみれの獣だった。それが本当の姿。そうアスカはうそぶく。

マスクと防護服に身を包んだ、誰だか、何者だか判らない人々が入ってきて撤収を始める。

少しずつ、もとの姿に戻るジュン。自らの体に起こった変化...目の前の獣の死体...自分が倒した...混乱。その場に崩れ、ただ涙を流すしかないジュン。冷たく見おろすアスカ。

...と、回収された獣の死体に異変が!まだ死んでなかった...?撤収部隊を次々と襲い、その死体を体に吸収しながら体を巨大化させてジュンの前へ!獣の目は復讐に燃えている。まだうつむき、涙を流すジュンはその手で床へ叩き伏せられた!アスカは生き残った撤収部隊の手で救い出されるが...。

一からまた別の『ビーストハンター』を探すしか...。撤収部隊の言葉に初めて冷静さを欠いたアスカ。
「簡単に言わないでよ!...あの女は!」
その時、倉庫が内側からの力で壊れる!咆哮と共に巨大化した獣の影!その姿は2つ!獣と...

緑の肌をした、巨大な、ジュンだった「もの」...!

対峙する二つの獣...。

(第1話・完)


超・個人的無責任得手勝手感想
(別名:ならお前やって見ろ!って言われそうな)

まずは、見入ってしまったです。適度な緊張感と暗い画面が集中させてくれます。キャラクターも影が入ってイイカンジ。ややアップが多いかな?と思いましたが、画面構成はサイコホラー調。原作とはまた違う独自性は感じやす。

が、一方で、「動き」が少ないのが残念。作画監督の小林利充さん好きなんだけどなあ。予算的な問題もあるのか?...でもそのせいで、少し後半のアクションが引っ張りきれずダレたフシも。メカアニメに多いタイミングが散見でき、ちと安っぽく見えるところも。(鎖を引きちぎるビーストやジュンが巨大化して咆哮上げるところなど)

抽象的なセリフでジュンを誘い入れる脚本はいかにも小中調といったカンジ。これで、光と闇の対決とか、獣に生まれ「し」とかいうダサい方向に進まなければ、いいんですが。それと気になったのが、ジュンの暗さ。豪ちゃんの持つ明るいお色気系な性格は期待出来なさそう。コレはアスカにも言えるんだけど、ケレン味の部分が首を絞めなければいいが。

声はアニメアニメしてなくて、ぐっど。変身するときの「唸り」がイイです。

とはいえ、まだ第1話。今後レギュラーのハンター話になったときが楽しみです。特に、原作にもある黒崎あおいも出るようなので、その辺期待ですねえ。


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