怒涛のゲッターロボ・コレクション!

第2面

ここは、第一面のメインストリーム以外の『ゲッター』を並べてみました


表紙 裏表紙
〜徳間書店テレビランドコミックス ゲッターロボG けっさく選1〜
昭和50年11月10日初版発行

白夜書房・刊「まんが帝国」に<本人(石川賢)の作品だから 要チェック>とあったが、実際はコンピ版。
まんが・ダイナミックプロとの表記で、秋本シゲル・桜多吾作・石川賢の 3バージョンが収録されている。

(1)秋本シゲルバージョン
アタマの6本。ただし、連載自体は もっとあったようだ(テレビランド)。ダイナミックプロでは他に『花の 天誅組』のヒロインの一人・京 舞子を担当。『銀河の女王 スーパーレディー』 (原作・上原正三/てれびくん掲載)『サイボーグブルース』(原作・平井和正/リ ュウ掲載)などを描いているヒト。ダイナミック中、女体が最も生々しい(俺の主観)。

内容的にはテレビを素直になぞってる感じ。単行本収録の最後は何と、百鬼帝国が B国の核ミサイル基地に侵入、早乙女研究所へ発射するという身も蓋も無い攻撃! 無事回避したラストのセリフ「こんなものは 宇宙のかなたに きえてなくなれば いいんだ」...教訓めいてはいるが、そもそもそんなミサイル持ってる国があるとい う現実に触れてないあたり限界。桜多吾作ならそのあたり突っ込んで空中分解するな(笑)

(2)桜多吾作バージョン
続くはその桜多版、小学館「小学三年生」に描かれたバージョン。大都社『ゲッタ ーロボ大決戦』によれば1975年7月号〜1976年3月号の9カ月連載されたようだが、 ここには4本のみ。最初のエピソードでは恐竜帝国のハナシをブライが語ったり、 3本目では水泳、4本目ではお月見と季節ネタだったりするので、どうやら7月号 から10月号分を掲載したと見た。

しっかし学年誌掲載てえのに、2本目はヒドラー元帥に名誉を奪われ殺された 名将の息子が、闘いの最中またもやヒドラーの裏切りにあって自害するハナシ。 3本目は何と、ヒトの死体を奴隷として使った挙げ句、あまつさえ合体させて 百鬼メカにしてしまう(ぐちゃぐちゃと一体化するのよ!)というすさまじさ。 4本目のミチルには炎ジュン(グレートマジンガー)入ってて笑えます。いち いちスケベなあたりも桜多節!

(3)石川賢バージョン
おそらくは、大都社『ゲッターロボ大決戦』にある、1975年6月号 〜1976年4月号に「小学一年生」で連載された分。だが、3本のみ。これまた、 2本目が海、3本目が花火ネタなので、アタマ3本の収録だろう。以前何かの インタビューで「正義の味方より、悪玉がどう攻めて来るかの方が面白いんで すよ(大意)」と言っていた賢ちゃんらしい作品。1本目は合体メカ、2本目 は海岸で電流を流して感電させる、3本目は強力な光を発して視力を一時的に 失わせる...てな調子。

中でも1本目の『合体メカ襲来!』では、『スーパーロボット大戦コミック』 の「ゲッターロボ対ゲッターロボG」の元ネタが見られます!(ネタバレにな るので言わない)



〜朝日ソノラマサンワイドコミックス アステカイザー〜
昭和61年3月31日初版発行

これに載ってるですよ、「小学一年生」1974年5月号 〜1975年5月号まで連載されたバージョンが。6本だけだけど。大都社 『ゲッターロボ大決戦』の第2話〜第7話にあたります。印刷状況や収録数か ら言って、ゲッターのためにコレ買うこともないけっどもね。だが、アステカ イザーの熱い戦いは必読!猪木さんも友情出演だ!...だが、古本相場高すぎる ぞ、サンワイド!



〜講談社TVマガジンKC UFOロボグレンダイザー〜
1巻・昭和51年10月1日初版発行  2巻昭和51年11月25日初版発行

〜立風書房永井豪ロボット全集 UFOロボグレンダイザー〜
1巻・2巻とも昭和56年1月15日初版発行

さて、日曜日ヨル7:00、マジンガーシリーズ第3弾の原作でガスが、 これは連載途中で永井豪降板、引き継いだ作家・岡崎優の分は収録されず、 代わりに増刊号に載った石川賢の『グレンダイザー対グレートマジンガー (双魔人の恐怖)』『グレンダイザー対グレートマジンガーPART-2(魔神 の挑戦)』が収録。が、ここはゲッターのページなので、別の機会にして その次。

2巻ラストが桜多吾作の『大あばれ!正義のロボット軍団』 なんですねえ。いかんせん桜多先生、自らのフィールドよりは映画 台本の方を重んじたらしく、イマイチ激燃えしてない。が、やっぱしドラゴ ノサウルスへ、「シャインスパーク」でトドメを刺すゲッターの勇姿は外せません!
1999年『決戦!ゲッターロボG』(大都社)に収録された! ガンバレ!行け!大都社!



〜大都社スターコミックス ゲッターロボ大決戦〜
1998.2/5初版発行

まあ、何かと引用してるんでココに入れとこう。『ゲッターロボ』マニア なら『ゲッターロボ』『ゲッターロボ號』だけ揃えてるだけじゃだめだめ。 ここには石川賢『グレートマジンガー対ゲッターロボ』『小学一年生版ゲッ ターロボ』、桜多吾作『小学三年生版ゲッターロボ』と現存する原稿を一気 に大公開!そう古いものではないので詳しくは語らん!手に入れろ!


〜大都社スターコミックス 決戦!ゲッターロボG〜
1999.8/10初版発行

一年半の沈黙を破り、<プレミア・ボマー>大都社がまた快挙をやって くれました!豪・賢・吾作三氏の『ゲッター』はこれで相当量網羅されま したね(完全収録ではない)。桜多吾作の 『大あばれ!正義のロボット軍団』収録万歳!更に賢ちゃんの『冒険王』移行連載 開始予告完全収録は奇跡!

手っ取り早く、『テレビランドコミックス ゲッタ ーロボGけっさく選1』と比べてみようっ!この版を元にすると、『テレラン』 には吾作版の2、4、3、5話の順で収録。続いて賢版の3、5、4話。残念ながら冒頭 の秋本シゲル(だろう)版は入らず。

賢・吾作両版とも全編に渡り、ゲットマシンやコスチュームへ、アニメの色指定位置 に合わせたスクリーントーンが追加されています。p158、隼人の手袋の描き足し (てーか貼り足し&削り足し)などはかなり芸コマ。吾作版お月見の回などは、 ミチルの髪のトーンは全部今回の修正だったりします。後は、賢版2話の百鬼メカ を数える単位が、「だい(台)」から「機」に変わっていたり、若干の語尾や差別 用語などの修正がある以外は、ほぼ変更無し。

巻末の注釈を見ると、ダイナミックプロ出身マンガ家・のなかみのる氏がその作業 を行った...という目で見ると、のなか氏らしいタッチがあちこちに散見されますな。

こちらもまだまだ手に入れるのは容易なので、買え!読め! そして今、コレが読める幸せに打ち震えろっ!賢版の隼人辺りのタッチ は、むしろメインと言える冒険王版よりも愛を感じるカットもある。それにしても、 吾作版。みなごろしですね(ネタバレ)。個人的には吾作版のミチルちゃんがすきー。


〜ラピュータ 完全復刻版「ゲッターロボ ゲッターロボG」〜
2001.1/25初版発行

石川賢が「少年サンデー」「冒険王」以外に描いた、小学館の学年誌版 『ゲッターロボ』の集大成。 大都社版にも入っていたが、これが今のところ最も完全収録に近い形と言えるだろう。 連載時、読者の写真といった絵以外の物が入っているページは別人の手が入ってい るが、致し方なしというところか。収録されているのは以下の通り。

「小学一年生」
・『ゲッターロボ』(1974.4〜75.5/全13話+予告)
・『ゲッターロボG』(1975.6〜1976.4/全11話)
「小学四年生」
・『ゲッターロボ』(1974.4〜75.5/全13話+予告)
・『ゲッターロボG』(1975.6〜7/全2話)

また、賢ちゃん自身による描き下ろしのカバー&トップのイラスト。 さらには、合間合間に少年サンデー版で単行本未収録のトビラがいくつか 収録されている。コンピュータ彩色されているカットがあるが、これは 雑誌「ファミ通ブロス」連載時のものとはまた違う。

良く「原作ゲッターはキャラクター、特にムサシやベンケイが描かれてない」 との言葉を見聞きする。でも、いわゆる「原作」と並行して描かれたこれらの学年誌版 を見ると、こっちの方で結構キャラクター押しのエピソードがあったりして、 これでバランスが取れてたりするんだな、実は。多分明けても暮れてもゲッター だったから、大河的な流れで引っ張った「原作」に対して、学年誌版が 自然とそういう割り振りになったのだろう。というわけで、「ゲッターサーガ」 (双葉社)にも入りはしなかったが、こちらも立派に「原作」だと言っておきたいっ!

※余談ながら、発売当時付いてたオビ裏のコピー書かせて頂きました…(汗)


...しかしこうなると、テレビランド蛭田充版が無性に 読んでみたくなる...のは重度のゲッター線被爆者。まだ学年誌版には安田達矢版、 斎藤栄一版もあるので、いつかきっと逢える ことを信じてたたかおう!おーぷん、げええええええっと!


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