デビルマン掲載雑誌
単行本では分からない掲載誌ならではのトコロを見てみようっ! 順次アップしてきますです。



『バラエティ』新年特大号(角川書店・1980年2月1日発行)

「こんにちは'80、さよなら'70年代...これぞメディアクロスマガジン新年特大号」 である。要は角川映画タイアップを眼目としたエンターテイメント誌。相前後して 『戦国自衛隊』をレポートしているので、文庫の挿し絵を担当していた関係からか、 突然の豪ちゃん描き下ろしマンガ、しかもタイトルは『DEVILMAN』!

後に新書版単行本『新デビルマン』の表紙を飾るイラストはこのトビラが初出。 本編はずっとカラー原稿ではと推測してたのだが、いざ見てみると単行本と同じモ ノクロだったぞ。センターなので、間に女優の写真カレンダー(浅井慎平撮影)が 挟まっていた。

他の記事を見てみると、大友克洋のアトム解剖、実相寺昭雄が撮った薬師丸ひろ 子のCMレポ、映画『影武者』『戦国自衛隊』ルポ、ザ・ウルトラマンの姓名判断など、 なかなか訳の分からない布陣だ...。

というわけでコレを書いてて気になったんで調べてみたら、『ぱふ 永井豪の世界』 から『世紀末展図録』に至るまで何と、この本発売が丸1年ズレているっ!いけません。

        表紙部分アップ
『週刊少年マガジン増刊号』(講談社・1980年1月25日発行)

雑誌は一月後の日付が入るからコレは79年中の発売だった。1/5の本誌発売の宣伝が 載ってるし。本誌には『凄ノ王』連載時。上の『バラエティ』版と同時進行だった んでしょうか...!

『新デビルマン第2回・魔界のジャンヌダルク』掲載。トビラを除くと、冒頭から7ペ ージがフルカラー、8〜23ページが2色カラー、以下はモノクロ。ちなみに現在単行本 に入っているバージョンと見比べると
冒頭から25ページ目の「ウオオーッ」と叫んで稲妻を飛ばすバストショットと27ペー ジ目のデーモンを倒す一連が無い。単行本化時の描き下ろしだったんですね。

現在は何故か単行本には明記されてないが、この回にも「協力・辻真先」のクレジッ トあり。そういえば「第三の男」の引用なんかがソレっぽいですね。

その他のメンツとしては、松本零士『サケザン皇帝』、日野日出志『まだら猫』とい ったベテランから、村生ミオ、たかもち・げん、川三番地などなど。ヤンマガの原型 になる「ヤング別冊」の宣伝もあり。


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