デビルマン客演マンガ大全集
***ふりーく北波調査 1998年6月現在***

最近も『デビルマンレディー』に不動明が登場、デビルマン原理主義な方々はふかくふか〜くキズつかれてるようですが、何を今更ムキになるかなあ。

別に今始まったこっちゃないで。

とゆーわけで、どのくらい豪ちゃんが『デビルマン』を引用してるか...てえのが以下のリストでガス。他にも知ってる人がいたら、教えて下さい!


オモライくん <週刊少年マガジン連載/竹書房文庫2巻ほか>1972年
えー豪ファンの常識、『デビルマン』の前にマガジンに連載してた傑作コジキマンガですね。読んだヒトは知ってると思いますが、夏の暑さに参ったおこもちゃんがオモライくんの顔みてデーモンよばわり。続いて「しまった!明 もう地球はデーモンの手に落ちたのか!クソー」と叫ぶ。
また、その数ページ後、豪ちゃんが看板持って
『デビルマン』の宣伝。今は単行本の宣伝が入ってますが、実はこのハナシ、マガジンに『デビルマン』と『オモライくん』が二本立てで載った時のモノ。
で、「デビルマンテレビ放映中!」の宣伝をしてたのでした。そしてこれが『オモライくん』のラストエピソードでもあったのだあっ!

マジンガーZ <週刊少年ジャンプ連載/JC4巻ほか>1972〜3年
これは超有名ですね。「ブロッケンの妖怪」の巻にて登場。いかにも70年代の青春、「山へハイキング」に行った先で出会った事件...とはあんまりカンケー無く(笑)宿泊先の大浴場に<デビルマン噴水>がっ!しかも豪ちゃん描くテレビ版デザインは当時これっきり!惜しむらくは、巻頭カラーだったにもかかわらず、ここはモノクロページだったことか?ちなみに掲載号を調べてみたら、当の『デビルマン』はもう了の正体バレた後!シリアス一本槍の時にもこーゆーことするヒトなんすね。

あばしり一家 <週刊少年チャンピオン連載/角川文庫5巻ほか>1969〜73年
シリーズ末期。劇中の新聞には昭和48年13月(笑)。不遇明がビビルマンに変身、人間世界に災いを成すゴーモン族に一コマで倒される(涙)。テーマソングもテレビの替え歌。魔将軍ムザンが「ヒサン」、妖獣ジャコンが「ジャケン」。まあ、全編こういったひどい思いつきダジャレネタ。ゴーモン族の設定もいい加減ひどいが(花ちゃんや〜)オチはもっとひどいぞ!(中級向け)
新聞にはマジンガーZも載ってるし、『キッカイくん』のDr.ゲルベゾルデまで登場だ!

あにまるケダマン <週刊少年サンデー連載/扶桑社文庫2巻ほか>1972年
どーもこの頃の豪ちゃんは、異世界イメージを描くのに凝ってたフシがあり、この作品も出てくる連中がウサギ人間だったりドラキュラだったりして、彼らの家の描写がまた凝ってる。中でも白眉は主人公ケダマンの家。東西南北、入る門によって違う世界へ...。で、氷の世界につながってるワケだ。1ページ明らかにアモンを中心に氷漬けになっているデーモンの描写が。でも雑誌が違う(サンデー)ので暴れ出さない(笑)。『えん魔くん』のトバッチリ先生のルーツ作品でもある。

バイオレンスジャック <週刊少年マガジン連載/中公文庫1巻ほか>1973年
言うまでもなく...ではあるが『デビルマン』に続いてマガジンに連載。いきなり人犬と化した了と美樹描くんだから、つくづくひでえなあ。もちろんこの頃まさかホントに飛鳥了って言う設定で描いたワケじゃねーだろーけど...。

おいら女蛮 <週刊少年サンデー連載/マガジンマガジン1巻ほか>1974〜6年
なにしろ、主人公女蛮子(すけ・ばんじ)の恋人がいきなり牧村美樹だものな。で、隣が牧村家。風呂場からの美樹の悲鳴を聞いたが急行!だがそこには、ゲッターロボを見ている最中に「ジェットスクランダー」のテーマに乗ってかあちゃんに投げ込まれた(長いな)蛮子が美樹とイチャイチャ中!哀れ明、悶絶後、蛮子を悪魔呼ばわり(涙)。
転校決まった蛮子「美樹ちゃん(中略)忘れそうになったら
デビルマンの再放送見るかんね!」
ちなみにこの作品、『キューティーハニー』&『バクラツ教室』ともリンクしているが、別に知らなくても読める(笑)。

イヤハヤ南友 <週刊少年マガジン連載/扶桑社文庫5巻ほか>1974〜6年
なんでこの作品が?ドコにも出てきてないじゃん!...確かにそうだ。そうだが、結局この作品、突然起こったハルマゲドンの末、人類絶滅。地球に堕ちた天使が改めて理想の地球を作ってエンド...ね?『ジャック』の次のマガジン連載。まだ『デビルマンショック』が大きかったんだなあ。(>今もか?)

ゴエモン先生 <月刊少年ジャンプ連載/集英社漫画文庫2巻>1979〜80年
はるか戦国時代から時を越えてやって来た、天下一の大泥棒・石川五右衛門が先生になって...って話。
これまた後半悪魔系のえっちな先生が登場、黒ミサで悪魔を呼んで(この辺り『魔王ダンテ』!)、ゴエモンをぎゃふんと言わせようとするが、まんまと悪魔に乗っ取られる。そこへやって来たゴエモンが魔王に喰われ...と口の中で変身!「
忍法デビルマン!」と叫び魔王を八つ裂きに!崩れていく魔界...。この見開き、構図が『新デビルマン・魔界のジャンヌダルク』の魔界裁判官倒す見開きとそっくりナリよ。ほとんど同時期の作品なんだな、コレが。まあ、『新デビルマン』描いてたらつい出ちゃったんでしょう、豪ちゃん。(しばらく忘れてたみたいだけど)

鉄の処女JUN <週刊ビッグコミックスピリッツ連載/大都社ほか>1983年
当時、若者まんが界(笑)を確実にリードしていたこの雑誌。いきなり豪ちゃんが載ったのにはファンながら驚いた。主人公は財閥の怪力無双な一人娘、明日香じゅん(!)。じゅんを結婚させるため、全国の金持ちのボンボンに明日香財閥から回状が。「ジュンを力ずくで犯せた者を婿にする!」てな展開なのだが、その花婿候補の一人として出てくるのが、財閥の遠縁に当たる飛鳥了!力自慢の友人・不動明と共にじゅんを狙う!変身はしないけどね。

獣神ライガー <コミックボンボン連載/ケイブンシャ2巻>1989〜90年
これは最近まで知らなかった(あさみぃさん、さんきゅ!)。主人公に絡むとか、物語のキィを握るキャラじゃないんだな。クライマックス、正義の戦士ライガーはわが身を呈して捨て身で敵に向かう。それを見ていた逃げまどう人々の中、勇気ある子供たちが立ち上がる!その一人目があきらくん。いつもより6〜7歳若い、てーか子供。でも目のクマあり、黒のタートルに黒長ズボンだっ。

バイオレンスジャック <週刊漫画ゴラク連載/中公文庫18巻ほか>1983〜90年
やはりライガーに明が出たのもこれのアオリか?1990年、ついに『ジャック』が終了!ジャックスラムキング、そして人犬飛鳥了の驚愕の正体が明かされる!私はそのショックでその後3年ばかりゴラク版最終巻を買えませんでした(笑)。ちなみにOVA『CBキャラ永井豪ワールド』のオチはコレに準じてるので、見たい人は読んでおくこと。

マジンサーガ <週刊ヤングジャンプ〜扶桑社描き下ろし単行本>1992年〜
これにもいずれ悪役として(ボスキャラ?)不動明が出てくる、という旨の豪ちゃんインタビューを読んだが。既に『凄ノ王』は入ってきてますね。デュークフリードが天使入ってるしなあ。6巻発売はいつだ?...でも『デビルマン in the Dark』描いちゃうともう出なかったりして(笑)

デビルマンレディー <週刊モーニング連載中/モーニングKC>1997年〜
もしかしたら...の予想は、ばっちり裏切られました、俺。つながってしまいましたねー、本家。
いや、まだついて行くっすよ、押忍!


付  記

新キューティーハニー <オリジナルビデオアニメ>1994〜5年
豪ちゃんが描いてるワケじゃあないけど、隠れキャラとして1巻にデビルマンが!...更に後で重要な登場人物として不動明登場。お色気度はもっとも豪ちゃんらしい『ハニー』なので、豪ちゃん道を行ってるみんなには面白いと思うぞ。クオリティーも高いし。


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