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別冊テレビランド増刊・ロマンアルバム4
デビルマン
徳間書店・1978年2月25日発行
アニメ研究ムックの草分け、ロマンアルバムでは4号目に早くも登場しているデビルマン。 まだ独立してなくて、「別冊テレビランド」扱い。 現代の目で見ると、ファン向け写真集の要素がやや強いが、当時としては驚異的な ファン向け情報満載であった。
●名場面集…抜き焼きのグラフ記事
…などなどの内容であるが、企画の白眉は、辻 真先・脚本、白土 武・作画にて、 |
『デビルマン』シナリオセレクション
講談社・1999年7月22日初版発行
原作・永井豪、脚本・辻 真先、編・草野真一。 欲を言えば、他作家分も含め全話カバーして欲しかったが、まあ色々あるのだろうと無理矢理納得。 アニメの脚本には、少なくとも作画前に作られる「準備稿」と録音前に作られる「AR台本」が あるのだが、これはどっちが使われたのか、そこが分からないのはちと残念。前者の方が絵コンテ 前なワケで、それだけ実際の画面と異なる描写が多い。これは後述する『デビルマン解体新書』 にも言えるのだが…。 まあ、そういった謎は抜きに、とにかく「作家・辻 真先」の声が比較的ナマのカタチで 出ている(と思われる)この作品だけに、脚本だけ読んでも相当面白い。良くネット上でも テレビを下に「シナリオ起こししました」というサイトを見るが、これなどを読むと、 場面説明する機能を持てばいいだけのはずの「ト書き」も非常に文学的で、素人は到底 及ばないことを認識できる。 また、辻 真先の他作も含めたインタビュー、暫定版の作品リストも掲載。豪ちゃんによる 解説もあって、アニメ版デビルマンを文芸的に知るには必須だぞ。 |
『デビルマン解体新書』
講談社・1999年2月10日初版発行
原作・永井豪&ダイナミックプロ、編・赤星政尚。 230ページに及ぶ中に、よくもこれだけぶち込んだな、と思えるほどの情報量。 ちょっと出しすぎじゃないの?と正直心配になるくらい、マンガとアニメの デビルマンについての記事と写真が並ぶ。まあ、大概のヒトの疑問に答えうる内容 だろう。マニアの間では有名な『魔法使いチャッピー』内での登場までカバー。 39話に流れるクラシックのタイトルは書かれてないけど(笑)。 謎の演出家・鈴木 実に迫る各話紹介に始まり、可能な限りのスタッフ談話が 収録されているのも魅力。また、今まで文字情報としては出ていたが、絵で明らか になっていなかった、プロデューサーに「敵か?」と言わしめた原デザインのデビルマン も、企画書再録により見ることが可能。 その他、「たのしい幼稚園(講談社)」に連載されたもう一つのデビルマン、『雷人 サンダー』を当時以来初収録した功績も長く称えられるべきである。アニメのファンでなくとも、 デビルマンファンなら、絶対に買って損なし。 |
『カラー図解版 怪人・人造・超人図鑑』
(朝日ソノラマ・1972年12月25日初版発行)
永井博(=永井泰宇・高円寺博)ほか・著。 コレは覚えてる方も多かろう。黒崎出版・秋田書店・朝日ソノラマなどから 当時こういう出版物が山ほど出ていた。...の割には放送期間が短かったからか、 デビルマンモノはコレくらいしかない。なのに、あえて小松原アニメ版ではなく ダイナミックプロのイラストを使ってくれてるトコロがかえって今になるとうれしいっ! デーモン軍団の地域別組織図が詳しく載っているのが、珍しいところか。 (いかにも永井泰宇さんらしい細かさ) 他には変身図解や能力解説、決戦シーンあらすじなどのカラー&白黒。 主に桜多吾作、蛭田充の筆と思われる。 発行年月日から察するに、クリスマス狙いで出たのね。お父さんお母さん おじいちゃんおばあちゃんに感謝。唯一カバーが残っていないのが残念だ。 |
魔将軍ザンニンのひきいる妖獣たちがやってきた。
ミキをとりこにして、不動明に戦いをいどむフェイラス、ベトラ...。
明!デビルマンに変身しろ!ミキをたすけるんだ!
というキャプションが付いていた。 飛鳥了と同じ顔で髪で服装の氷村がミキにナイフを突きつけているのが...。