雑木林は、淡くかろやかな新緑から力強い若葉へと変わろうとしているが、吹き抜ける風はあくまでも清々しい。
爽やかな季節とはうらはらに、近頃あまり体調がすぐれない。朝起きたばかりだというのに疲労感を感じて、身体が鉛のように重い。頭もすっきりせず、やる気が出ない。そんな状態が続いたので、たまらず診察の予約をとった。
勤めの関係で、ウィークデーのほとんどの時間を東京で過ごすから、掛かり付けの病院も東京にある。休日になにかあったら厄介だが、今のところは不便を感じていない。
新幹線通勤を始めてから、運動不足になっているのは間違いないし、ついつい夜更かしをしてしまうので寝不足ぎみなのも否めない。しかも酒が弱くなったわりに酒量
が増えている。きっとなにか悪い病気が進行中なのだ…と決め込んで、早朝の新幹線で病院に向かった。
主治医に症状をいろいろ訴えるが、今までのデータから見ると特に問題はないはずだという。「最近環境が変わったりしていませんか?もしかすると鬱(うつ)かも知れませんね。」念のためにということで、採血、胸部レントゲン、心電図、ついでに脳のMR検査までやってもらった。
結果は、まったく異常なし!それを聞いたら、にわかに元気が出てきたような気がするから不思議なものだ。心療内科の紹介は丁重にお断りして、その場を辞した。
帰宅して妻に話すと「それって五月病じゃないの。」と笑われてしまった。特に環境が変化したわけではないが、たしかに、不眠、強い疲労感、やる気が出ない、などは典型的な五月病の症状。
最近では、五〜六月は日照時間が急激に長くなることから、ホルモンや自律神経のバランスを崩しやすく、それが精神を不安定にするのではないかとの説もあるようだ。
いずれにしてもストレスは大敵。妻もこのところ自律神経失調ぎみだが、お互い心身ともに健康で、充実した年を重ねたいものだ。
春の嵐が去って、鮮やかに広がる五月晴れの青空。三十日で結婚二十九年目を迎える。
(04.05.30掲載)

