ソバの花が咲いた。街道沿いの畑に白い花がいちめんに拡がっている。待ちわびた新蕎麦の季節だ。
 今では北海道産が50%近い圧倒的な生産量を占めるソバだが、栃木県も比較的多く生産され、シェア5%の第6位 。蕎麦どころの面目をかろうじて保っている。
 しかし、ソバの8割近くが輸入に頼っているのは以外としられていない。その80%が中国、残りがカナダやアメリカだ。ヨーロッパやロシアなどでも昔から食べられている。東京のオシャレなカフェでは、パリ発の蕎麦クレープとして人気が高い。いずれにしても国産ソバ粉は貴重な食べ物になってしまった。
 蕎麦にはまったのは、血圧、中性脂肪の数値が高く、医者からダイエットを勧められたのがきっかけ。そこで閃いたのが蕎麦。血糖値や血圧を下げるルチンや、疲れを癒すリジンなど、ビタミンやアミノ酸が多く含まれ、体に良いことずくめの健康食。
 昼は蕎麦を食べることに決め、旨い蕎麦屋を調べ始めたらこれがまた面白い。勤め先の上野は、蕎麦の代名詞にもなっている「薮」系の店や江戸から続く店など、老舗が多い土地柄。得意先のある八丁堀は、話題の店や有名店が少なくない。那須塩原は、当然旨い店が点在する。実に恵まれた蕎麦食環境だったのだ。  同じ蕎麦でも、ニ八に代表される江戸蕎麦や、ソバの実の中心部分を使った真っ白い更科(さらしな)、甘皮ごと挽いた黒っぽい田舎など、千差万別 。つけ汁も店それぞれで味が違うから食べ歩く楽しみもある。
 最近では、石うす挽き自家製粉というこだわりの店が増えている。もちろん手打ちが基本だ。そのほとんどが国内産のソバ粉を使っているからおしなべて高い。しかも量 が少ない。都内と比べれば県内のほうがいくぶん低価格で量も多いからうれしい。
 旨い蕎麦なら少々高くても納得なのだが、店構えだけで味のほうは今一つのところもあるから要注意!
 さて、この週末はどこの店で新蕎麦を手繰ろうか…

(03.10.05掲載)

栃木、東京、
   蕎麦食べ歩き
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