梅雨の中休み。 厚い雲の隙間から夏の青空がのぞく。
ゲンジボタルの観察会に参加した。町のビジターセンター主催の自然観察会。 早春の新緑ウォークに始まり、この季節のゲンジボタル、モリアオガエルの観察。夏のキャンプ教室。秋は紅葉ウォーク、冬のカンジキ体験は、スノーシューを履いての雪上トレッキング。
四季をとおして、自然とのふれあいの機会を提供してくれる。しかも、うれしいことに参加費が安い!
今回は集合場所からホタルの飛ぶポイントまで徒歩15分。足元は薄暗いが、午後7時を過ぎてまだ夜になりきれない。
ひさしぶりの快晴で雲ひとつない夕暮れ時の空は、鮮やかな紫色のグラデーションを描く。
雑木林の里山が美しいシルエットとなって、切り絵のようにコントラストのきいた情景を作り出している。
あたりの 田んぼからは、ケロケロと少々やかまし過ぎるカエルの鳴き声。すっかり夏模様だ。
星が出てきた。薄明るい上空に、北斗七星がハッキリと見える。用水路の闇に目をこらす。ホタルはなかなかあらわれない。曇り空ならもっと早く暗くなるのでこの時間にはすでに飛び始めるそうだ。
やがて、ほわっとした灯りがひとつふたつ。数はそれほど多くないが、やっとお目当てのホタルがあらわれた。小さな光が軽やかに宙を舞うさまは、ちょっとのどかで幻想的だ。
光が強く空高く飛ぶのがオス、メスはあまり高くは飛ばない。とは観察指導をするパークコンダクター氏の受け売り。
草むらに止まったホタルを両手でそっと捕まえてみる。不思議なグリーンの発光体。小さな生き物が思いのほか明るく輝いている。
今年は繁殖期が例年より早く、6月の初旬が見頃だったらしい。昔は、どこでも、もっとたくさん見られたホタル。それでも一時期に比べると、わずかづつだが戻って来ているという。いつでも、いつまでも自然を楽しめる僕らの町であってほしい。
週明けからは、また雨が続く。
(03.07.13掲載)

