「来年のクリスマスは遅野沢(那須の土地の場所)で!」とすがmamaへのクリスマスカードに書いた。99.12月ごろの竣工だとそろそろ具体的に動かなければいけない。ということで、さっそくBB社のO氏に連絡を入れた。しかしびっくり、2ヶ月ほど前に退社したとのこと。普通やめるならやめるで、挨拶ぐらいあるものだが。あんなにいい感じの人だったのに…
どうやら引き継ぎもちゃんとしていないないようだ。
とにかく営業の方に来てもらわなければ話が進まないので、日曜日にこちらまでご足労いただくことにした。
新しい担当はA氏。今までの経緯を簡単に説明して、僕らのプランの見積もりを依頼した。大づかみの金額が出ないと資金計画ができない。「15%は引けますから」とうれしい言葉。
細かいプランはおいおい詰めるとして、とりあえず2月の住宅金融公庫に申し込むことにした。しかし、どうもBB社は営業活動がいまいち不安。普通はもっとプランをすすめるためには積極的にアプローチがあるし、プランを細かく説明をしたりするのだが…
ログハウスのプランをつめるために、どうしても実物のログに会いたかった。1月24日の日曜日、あいにくに雨模様だが、世田谷の成城にあるBB社のモデルハウスを2年ぶりに訪ねる。モデルハウスに触れて、改めて楕円ログの感触や実際の間取りのイメージ、建て具の感覚などを確認。追加要望を伝えてる。妻はどうしても「実際に那須のログハウスに住んでいる人の話を聞きたいし、生活しているところを見たい。見て最終確認をしようよ」という。確かにそれに越したことはない。BB社のA氏に段取りを頼む。
永住ではないが、月の1/2は那須に住んでいる元スチュワーデスのMさん夫妻のログハウスを訪ねることにして、11日の建国記念の日に東北道、那須ICでBB社A氏と待ち合わせた。
当日、待ち合わせは12時30分。10時に自宅を出発。車の中で妻と話が弾む。もう気持ちは那須LIFEだ。
那須ICの待ち合わせだが、我が家の土地を見たくて、西那須野塩原ICで降りる。正月飾りを燃やす目的もある。去年もここで燃やした。なぜか神聖な気持ちがうれしい。暮れに自分で作った注連縄が白い煙りを立ち上らせ土に還ってゆく。僕らの土地から20分ほどで那須ICだ。
BB社のA氏の案内でMさんのお宅をめざす。初めてうかがうのだが、この道は一度来た記憶がある。急な山道を登る。「そうだ!」確信した。
これは一昨年の夏に案内してもらって最初に見た、建築中だったログハウスに違いない。山道が下りに差しかかると、深いグリーンのログ壁に真っ白い窓のトリミングの、お洒落なログハウスが僕らを待っていた。
Mさんが僕らを迎えてくれた。中に入ると薪ストーブの火が暖かい。家の中を案内してもらう。木の香り、木の肌触りが心地よい。いろいろログ建築の苦労はなしを聞く。昨年の那須地方の豪雨の時は大変だったそうだ。
「BB社の営業マンは一見やる気がないようだけど、じっくりつきあってくれるし、いろいろ要望も聞いてくれるので、しつこく付きまとう営業さんよりかえって、信頼がおける。」とMさんのお話。たしかにやる気のない営業ですよね〜とA氏をさして大笑い。
外はどうやら雪がちらついてきたようだ。標準仕様の3重ガラス窓のおかげで、外気との温度差20℃あっても結露がまったくない。木と薪ストーブの暖かさの中で楽しい時間が過ぎた。
これで僕らも確信が持てた。最終プランもイメージできた。後は僕らの夢が現実に近づくために一歩踏み出すだけだ。気温は低いが、僕らのハートは熱くなっていた。