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那須で僕らの土地探し!

良い土地があったら紹介してほしいと声をかけてあったBB社のO氏から連絡が入った。「土地を案内してくれる不動産屋とコンタクトがとれたので、見学しませんか」とのこと。さっそくキャンプがてらに土地を見に出かけることにした。

那須ICでO氏と待ち合わせ、SR不動産のY氏(女性)を紹介された。SR不動産は宇都宮に事務所をかまえる小さな不動産屋さんだが、那須&塩原のリゾート物件を多く扱って実績を積んでいる。田舎暮しの情報誌「田舎暮しの本」に物件案内が毎月出ているので、会社の名前だけは知っていた。

何件かの物件を紹介してくれるのかと思っていたが、今日は1件だけだという。いろいろ見て比較するつもりだったのでちょっと拍子抜け。とりあえず現地に。

まず、時間と距離を正確に測るため東北新幹線「那須塩原」駅へ。駅前はかなり広いスペースがとってあり、そこから片道二車線のだだっ広いきれいな道路が続く(県道191号線)。天皇陛下の那須御用邸があるためだろう。2,3キロも走ると左右は雑木林になる。民家はあまり建っていない。

約 12〜13分走ると、目的の別荘地が見えてきた。別荘地の入り口付近には、定住をしている家が何件か並んでいた。狭い。思い描いていたイメージとはまったく違う。1区画が100坪、中には50坪の区画もある。那須まできて、これはないなと思いながら、Y氏の後に続く。

駅から15分、交通至便?環境抜群!

立て込んだ一画をすぎると、うっそうとした雑木林、曇り空のせいか何となく薄暗い。ちょっと退けた気持ちで車を走らせると、やがてその土地が見えてきた。駅から15分、約14.5kmあった。近くに別荘があった、が廃屋だ。ちょっと気持ち悪いぞ。そのほか、まわりに建物は見えない。6mぐらいの道路に30m接している。北接道だ。入り口が北を向くことになる。2区画合わせて200坪、地型は良い。僕らの条件には叶っているもののちょっとな〜。ここじゃしょうがないな。こんなところじゃ住めないな〜。

などと思いながら土地を見ていると、どこかで人の声が聞こえる。よ〜く見ると土地の南側に建築中の別荘があった。雑木をかきわけていくと、なんとこの土地は南側に8mの道路が突き当たっており、その道路の先が牧草地として開けている。つまり反対側からみると、広い牧草地から雑木林を少し入った場所ということになる。しかも目の前の道は県道から別荘地をとおらずに牧場の中を突っ切ってここまで続いている。ロケーションはなかなかいいぞ。

建築中の別荘があるのもホッとした。まったくひと気がないのでは不安だ。 そして、その別荘の施主さんのY氏。同じ埼玉県で僕らの町からも近いところに住んでいる。話を聞くとゆくゆくは会社をリタイヤして永住するつもりだという。「良い温泉が出ているので最高。是非はいっていってくれ。」としきりにすすめる。別荘が完成するまで仮の小屋をたてて温泉を引いている。毎週は入りにくるのだそうだ。ここの別荘地は権利金280万円で、温泉を引くことができる。源泉が60.9度だというから、かなり熱い。

即断即決?こんなに簡単に決めちゃっていいのかな〜

ノ〜天気な妻はいっぱつで気に入ってしまった。「ここにしようよ!」「え〜、そんなに簡単に決めていいわけ?悪くはないけど…」「いいじゃん、これも縁だし、温泉引こうよ!」「え〜、おれ通えるかな…お金…」「気に入っちゃた!決めちゃおうよ!」「…おまえがよければいいよ。まっ、いっか!」

ということで即決してしまった僕ら。しかし、こんなに簡単に決めちゃっていいのかな大根買うわけではあるまいに。ちょっと不安…。

那須といっても正確には塩原町だ。東北新幹線沿線の「那須塩原」駅から15分約14.5km。那須野塩原西那須野塩原ICから約8km、那須ICからは 約18km、那須高原と塩原温泉を結ぶ県道29号線からすこし入ったところだ。

ここは、かの有名な田中角栄の列島改造論の真っ直中に開発された。東北新幹線が通ることで投機対象になったバブル景気の残さのような別荘地だ。建物はあまりなく、住む人もわずか。

しかし最近では脱東京志向でリゾート地に定住したいという人が増え、また新幹線通勤もポピュラーになってきたために、注目されつつある。

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