B級なCOMPAQ ARMADA M300の研究
[rev.0.1]
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COMPAQ ARMADA M300
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更新履歴
Rev. 0.0
初公開(2000/07/17)
Rev. 0.1
拡張基板の解剖を追加,オーバクロック試行(2000/10/05)
 

昔,COMPAQ Contura AERO(以下AERO)という名機がありました. しかし,デビューから5年以上経っているAEROは,どうしても性能面での 魅力の衰えを隠せません.

AEROユーザはCOMPAQがAEROの後継機を出すのを心待ちにしていましたが, AEROと名のついた後継機は,CPUがSH3のWindows CE機であり,真の後継機とは 言えませんでした.

しかし,記念すべき2000年についに真の後継機と言えるマシンが登場しました!

COMPAQ ARMADA M300(アドバンテージモデルV)です!

以下の特徴を持つARMADAに研究員が飛びついたのも無理はありません.(^^;)

  • 装備されているチップのほとんどがBeOS対応!
  • Made in JAPANの他の銀パソとは違う質実剛健なダークグレーのボディ! (安っぽいだけという意見は却下(^^;)
  • パンタグラフ式のキーボード! (使い心地はAEROの方がいいですが,Let's NoteよりもARMADAの方がよい. 研究員的にはAERO > ARMADA > Let's Note)

さて,感想というか私的な感慨というかはこのへんにして,さっそくB級な視点から ARMADA M300 アドバンテージモデルV(以下ARMADA)の研究にとりかかりましょう! マシンの仕様は以下の通り(ARMADA M300製品仕様より抜粋)です.

ついでにContura AEROと比較してみました.

製品名COMPAQ Contura AEROCOMPAQ ARMADA M300
アドバンテージモデルV
(ML6500/11/Win95/98)
外形寸法(HxWxD)4.3 x 26 x 19 cm 2.3 x 26.4 x 22.9 cm
重量1.9kg1.53kg
電源電圧10.8v14.2v
プロセッサIntel i486SX 33MHz
(外部16bitバスのためupgrade不可)
Intel Mobile Pentium !!! 500MHz
(USAでは他のラインナップもあり)
メモリ標準4MB/最大20MB標準64MB/最大320MB
HDD標準270MB BIOS書き換えにより
EIDE対応で置換可能
標準12GB(S.M.A.R.T準拠),上限は不明
液晶8インチDSTNカラー液晶
(640x480@16色)
11.3インチTFTカラー液晶
(1024x768@フルカラー)
バッテリNiMH, 10.8v 1500mAh
2.5〜4時間稼働可能
リチウムイオンバッテリ
約2〜2.5時間稼働可能
PCカードスロットtype II x 1type II x 1,CardBus/ZVポート対応
モデムなし内蔵データ56kbps/V.90 FAX 14.4kbps
Lucent Winmodem
ネットワークコントローラなし内蔵100Base-TX/10Base-T自動切替
(Intel Pro100+)
インターフェイス(背面)シリアルポート,パラレルポート,
拡張ポート
USBポート,シリアルポート,
パラレルポート,外部ディスプレイポート,
IrDAポート
インターフェイス(前面)なし マイクイン,ヘッドフォンアウト
インターフェイス(底面)なし ドッキングステーション
(モバイル拡張ユニット)用コネクタ
ポインティングデバイストラックボール Synaptics PS/2タッチパッド
 
--- 以下B級な解剖 ---
底面側
底面のスキャン画像
(1) 温度測定器MAXIM社 MAX1617A
(2) RS232CトランシーバAnalog Devices社 ADM3311E
(3) Video RAM(SGRAM, 2MB)NEC Electronics社 D4811650GF
(4) 赤外線,SuperI/Osmsc社 FDC37N971
(FDC37N97xシリーズは互換性あり ->FDC37N972)
(5) 電圧比較器National Semiconductor社 LM339
(6) SDRAMメモリ(64MB, PC-100)HYNDAI MicroElectronics社 HY57V1291620-LTC10P
(7) フラッシュメモリ(512kB, BIOS?)Intel社 E28F004B5
(8) 低電圧用DC-DCコンバータMAXIM社 MAX1644
(9) サウンドESS Technologies社 Maestro2E(ES1978)
[資料未公開(Linuxのドライバはあるらしい)]
(10) オーディオアンプNational Semiconductor社 LM4873(日本語PDF)LM4873(English)
上面側
上面のスキャン画像
(11) 拡張メモリ用ソケット3.3v PC-100 S0DIMM用
(12) Graphics AcceleratorATi社 RageLT Pro 4MB SGRAM[チップ資料未公開]
(13) Video RAM(SGRAM, 2MB)NEC Electronics社 D4811650GF
(14) サウスブリッジIntel社 82371MB(SL3CG)[82371EB]
(15) 周波数ジェネレータICS社 9248AF-101
(16) ノースブリッジIntel社 82443ZXM(SL3VP)
(17) CPU(ヒートパイプの下)Intel社 Mobile Pentium !!! 500MHz(SL43M)
(18) フラッシュメモリ用電源供給ICMAXIM社 MAX734
(19) CardBus BridgeTexas Instrument社 PCI-1211
(20) AC97 Audio CODECESS Technologies社 ES1921
番外: Synaptics PS/2タッチパッドSynaptics社 開発用ドキュメント

Mobile Pentium !!! 500MHz
(17)CPUのヒートパイプを外した部分のアップ

さて,以上のチップ構成から,いろんなことがわかります.

例えば,ARMADAのPentium !!!はSL43Mで,Product SteppingがBB0, CPU idが0x683で, SpeedStepに対応していないけど, 0.18μmのプロセスで作られていて, オーバークロックさせやすい(カモ),とか

周波数ジェネレータのICS 9248AF-101は設定によってはFSBを 66, 75, 83, 91, 95, 96, 100, 105, 109, 114, 120, 124, 133, 137MHzに 設定できるんだなぁー(ムフ)とか,(注)

TiのCardbus bridgeのレジスタ叩いたら簡単にカードバスのカードが 動きゃーせんだろうか?とか.


逆に,データが公開されていないので,煙に巻かれるっつーこともあります.

例えば,チップセットではノースブリッジに82443ZX-Mを使っているんだけど,82443ZX-Mについては情報が公開されていない. 82443ZXはメモリが最大256MBまでしか使えないんだけど, 82443ZX-Mはメモリが何MB使えるか不明. ARMADAはメモリが320MBまで拡張できるとCOMPAQの仕様書には書いてある. ホントなの?とか

いずれにせよ,本研究は現段階ではARMADAを解剖したに過ぎません. 幸いにも,チップに関しては,情報が公開されているものが多いので, 今後研究を進めていきたいと思います.


2000/10/04追加

Windows 95/98/NTで動作するH.Odaさん作の SoftFSBにてICS 9248AF-101を操作して,オーバークロックに挑戦してみました.

ダウンロードページにはICS 9248xx-101のプラグインはありませんが,ICS 9248xx-90で 代用してみました.

ICS 9248AF-101のデータシートICS 9248xx-90のデータシートから,Byte 0のFunctionality and Frequency Select Registerのビットを比較し,対応する周波数の設定を行ないます.

具体的には,ARMADAのFSBを110MHz(109.99MHz)に設定する場合,ICS 9248xx-101では Byte 0のBit[2, 6:4]を0011に設定する必要があります. で,ICS 9248xx-90でBit[2, 6:4]を0011に設定する場合は, FSB 75.00MHz, PCI 37.49MHzまたはFSB 86.99MHz, PCI 43.49MHzに設定すればいいことが データシートからわかります. (はBit7を1にしておくとよいようですので,この場合FSB 86.99MHz, PCI 43.49MHzでOK)

そこで,SoftFSBではclock generatorとしてICS 1248xx-90を選択して, FSB 86.9MHz, PCI 43.5MHzを選択して Set FSBボタンをクリックすると,ARMADAは FSB 110MHzで動作することになります.

ちなみにH.OdaさんのWCPU Clockを利用するとリアルタイムにCPUの動作周波数が 分かります.

この方法で,うちのARMADAはFSB 120MHzでとりあえず動作しました. ただし,負荷をかけるとフリーズしましたので,不安定となることは 間違いないです.

注: ARMADAはHYNDAIのPC100 SDRAMを使っているので,FSB 120MHzで 動かすのはちょっと無理があります. とはいえ,PC100 SDRAMといっても動作マージンが多少ありますので, 安定して動くFSBを探すのも楽しいでしょう. ただし,FSBを高くすることによって,CPUの発熱が高くなり, エレクトロマイグレーションなどのCPU劣化を引き起こすこともありますので, くれぐれもリスクを考慮して自己の責任でオーバークロックを楽しんで下さい. (もちろん,研究員は他人が行なったオーバークロックによって発生した事故の責任 など取れません.)


あ,そうそう忘れていました.BeOSの対応状況を記しておきます.

ハードウェア BeOS R5での動作
CPU Mobile Pentium !!! 500MHz 当然OK!
チップセット Intel ZXチップセット(82443ZX-M + 82371MB) これまた当然OK!
メモリ 64MB SDRAM OK!
液晶 11.3インチ XGAカラー OK!
HDD 日立DK23AA 12GB OK!
FDD パラレルポートに接続 or Dockのマルチベイに接続 どちらもOK!
電池 リチウムイオン OK!
グラフィックスチップ ATi Rage LT Pro(4MB OK! (1024x768x32bpp @60Hz)
サウンドカード ESS Maestro-2E BeBitsのドライバでOK!(古いドライバではインストーラにバグがありましたが現在はOK)
Modem Lucent Winmodem(V.90) OK!
LAN Intel Pro/100+ MiniPCI OK!
キーボード 日本語106(101と交換サービス(※)があります. だけど2週間も手放すことができない...) OK!
マウス Synaptics PS/2タッチパッド OK!
プリインストールOS Windows 98 SE OK(まぁこれはしょうがないでしょう)
PCIC(PCMCIA) TI PCI-1211 CardBus Controller OK!(NE2000互換PCMCIAカード, SanDisk CompactFlashが動作)
IrDA SMC IrCC BeOS not supported...
USB Intel 82371MB OK!(USBマウス)
CD-ROMドライブ Mobile Expantion Unit OK!(インストールも可能,CD-ROMブートは未試行)
APM APM BIOS?
(研究員はAPMについては未研究です)
一部OK(Shutdown可能,ハイバネーションやサスペンドは不可)

※COMPAQのオプション価格表に294343-391,英語キーボード(Windows対応104)が ありますが,これは外づけの104キーボードです. 間違えて発注して痛い目に合いました.トホホ.


拡張基板の解剖

さて,ここまでの解剖で何か不思議な感じがしませんでしたか? そう,機能として含まれているのにチップが見当たらないものが2つあるのです. 1つはlucent Winmodem,もう1つはIntel Pro 100+です.

結論から言うと,これらは別基板に実装されていました. 当初,研究員はこの別基板はWinmodemだけの基板と思っており, 最近モデムを使う必然性が少ないため,ほったらかしにしていたのですが, 実はWinmodemだけではなく,Intel Pro 100+まで実装されていたのです.

うーん,女はパンツを脱がせてみるまでわからない, 基板に貼られたシールは剥いでみるまでわからないですね.
(注: 昨日見たルパンIII世の影響があるようです.)

ヨタ話はサテオキ,別基板の解剖です.

別基板は3つあり,下の写真の左からlucent WinmodemとIntel Pro100+の 載った基板(以下,I/O子基板),真中は電源まわりの回路の載った基板,右は PCカードソケットの載った基板です.

別基板のスキャン画像

このうちI/O子基板のみ解剖しました.

子基板のスキャン画像(装着時上面側) 子基板のスキャン画像(装着時底面側)
(20) Intel 82559C(Pro 100+)Intel社
(21) lucent winmodemlucent社

うーん,モデムを使う機会はほとんどないので,取り外して消費電力低減に貢献 し,デンコちゃんに「デンキを大切にね!」と言われないようにしようと思っている のですが...何かいい方法ないですかね

 

今後の予定(いつ履行されるかわかりませんが)

  • ARMADAの解剖方法の研究
  • pokeで叩く!ARMADAのチップの研究

 
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