massangeanaさんのSKKで花配列を使うためのEmacs Lispを改造して、月配列 (2-263)に対応さ せてみました。
月配列は、新JIS配 列を元にしつつ、花配 列で開発された中指シフト方式と組み合わせた仮名入力用のキー配列です。
花配列のEmacs Lispの使い方と同様です。前提となる設定についてはそ ちらをご覧ください。DDSKKに付属のNICOLA-DDSKKのインストールが必要です。
このEmacs LispファイルをEmacsの load-path の通った場所に置いてください。
~/.skk には以下のように書きます。
; (setq skk-hana-ansi t) ; ANSI配列キーボードの場合に復活させる (load "skk-tsuki")
上記のように設定したうえでEmacsを起動すると、SKKで月配列が使えるよ うになっている筈です。
元の花配列のプログラムから、一部の機能キーなどを変えているところが あります。
詳しくはEmacs Lispを見てください。
NICOLA-DDSKKの skk-kanagaki-util.el に下のパッチを当ててから NICOLA-DDSKKをmakeすると、JIS X 0213で追加された、「ヴ」に対応する平仮 名や、鼻濁音用の半濁点付きカ行、アイヌ語表記用の半濁点付き「セ」「ツ」 「ト」などが入力できるようになります。例えば、月配列で「jl」と打鍵すれ ば濁点付きの「う」になります。
nicola
ディレクト
リで patch < skk-kanagaki-util.el.patch などとして
適用してください。このファイルはISO-2022-JP-3で符号化されています)このパッチによって新たに濁点・半濁点の付けられるようになる文字は、 それぞれ以下のとおりです。
濁点 | う, ワ, ヰ, ヱ, ヲ |
---|---|
半濁点 | か, き, く, け, こ, カ, キ, ク, ケ, コ, セ, ツ, ト, 小書きのフ(ㇷ) |
これを使うためには、JIS X 0213に対応した環境 (Mule-UCSのインストー ル等) が必要です。ご参考まで、『SKKでJIS X 0213を使う』もご覧ください。また、小書きのフに濁点を付けるために は、下記の「おまけ2」を利用して、小書きのフ自体を入力できるようにして 下さい。
この機能は月配列と直接の関係はないので、花配列などでも使えると思い ます。
JIS X 0213で追加されたアイヌ語表記用の小書きの片仮名を入力できるよ うにした版を用意しました。以下のskk-tsuki-jisx0213.elを、skk-tsuki.el の代わりに使用して下さい。具体的には例えば、このEmacs Lispファイルを skk-tsuki.elと同じディレクトリに置いておき、前記 .skk の中でロードする ファイルの指定として (load "skk-tsuki-jisx0213") のようにして下さい。
これを使うには前述のJIS X 0213対応の環境が必要です。
これによって入力できるようになる片仮名は、「ク、シ、ス、ト、ヌ、ハ、 ヒ、フ、ヘ、ホ、ム、ラ、リ、ル、レ、ロ」のそれぞれ小書きの文字です。
入力方法は、「kk」に続けてこれらの片仮名を通常打鍵することで小書き の仮名になります。例えば、「kkf」と打てば小書きのト (ㇳ) が入力 されます。(この方法はあくまでも便宜的なものであり、私自身これが決定版 だと思っているわけではありません。特にアイヌ語を本格的に書こうと思った ら、アイヌ語に特化した入力方式を作るのが良いと思います)
【注: 下記の問題は、私の環境に古いバージョンのSKKのファイルが残っていたため だと判明しました。よって、新しいSKKが正しくインストールされていれば問 題なく使えます。下記は消してもいいのですが、一度このページを見た人が再 び見にくることを考えて残しておきます。】
Vine Linux 4.1 + Emacs 21.4.1 + SKK 13.1 の環境で使うと、インクリメ ンタルサーチで濁点・半濁点の処理がうまくいかないようです (「か」のあ とに「゛」を打つと、「が」にならず「か゛」になってしまう)。Windows XP + Meadow 2.00 + SKK 13.1ではちゃんと処理されるのですが…。これは元の花 配列でも同じです。(私が何か勘違いしているのだろうか?)
ほかに問題点がありましたら、下記までお知らせください。