ASAHIネットで「ホームページがアップできません」と言う前に

ASAHIネットのインターネット関係の会議室では、しばしば 「ホームページがアップできません」といった類の質問が見受けられます。 この手の質問の答えはだいたい決まっています。同じ質問と答えが繰り返される のは無駄ですから、ここに対処法をまとめておきます。

なお、ASAHIネット事務局の方でちゃんとしたFAQ集を作るという 話も聞いたことがあります。早く出来ないかな……。


最近の変更点


用語について

本題に入る前に、不適切な用語について述べておきます。

「ホームページ」

WWWのページ一般を指す意味で「ホームページ」という言葉が用いられることが 最近はしばしばありますが、これは誤用です。

「ホームページ」という語は、そもそもはWWWブラウザが起動したときに最初に 読み込まれるページを指す語です。転じて、一群のページの「とびら」や「目次」的な 役割を持つページのこともホームページと呼ばれるようになりました。ここまでは 「ホーム」の意味が残っています。しかし更に拡大解釈してWWWページ一般を指すと なると何が「ホーム」なんだか分かりません。

WWWのページ一般を指す場合には、「WWWページ」と呼んだり、World Wide Web のページですから「ウェブページ」と呼んだりするのが 妥当です。「ホームページ」と呼ぶべきではありません。

なお、同様のことを書いたページとして、「ホームページ」 のウソがあります。

「アップ」

変な省略をしないで「アップロード」と言うべきです。 「ダウン」についても同様で、「ダウンロード」と言うべきです。

なお、「アップロード(ダウンロード)」という言い方には上下関係の存在が 想定されています。このため、対等な計算機同士が通信するインターネット環境で こういう言い方をすることを嫌う人もいます。私は必ずしも間違いだとは いえないと思いますが(自信は無い)、ftpでのファイルのやりとりでは「送る」 「取ってくる」「転送する」くらいの言い方が適当でしょう。

質問を書き込む前に

ASAHIネット事務局が用意したガイドは読みましたか? 利用に関する Q&A会議室(support)の中にあります。会議室で質問する前に 最低限これだけは読んでおいて下さい。 また、どうしても分からなくて「たすけて」と質問するときは、 サポート用の会議室(support/html)に書き込んで下さい。

なお、質問するときには以前に同種の質問がなかったかどうか 調べておくと良いでしょう。会議室の分科会に参加して sel pat "keyword" と入力すると、keyword を含む 書き込みを絞り込めます。

なお、会議室「インターネットクラブ」の分科会「HTMLサロン」(internet/html)は 情報交換のための場所なので、ASAHIネットの使用に関する質問ではなくウェブページ 作成の一般的な話題について書き込んで下さい。

これだけ注意すれば最低限なにか見えるはず

「ASAHIネットのホストにHTML文書を転送したのに自分のページが見えない」 というときには、以下のことを確かめて下さい。

更新されていないと思ったら

「新しいファイルを送ったのにブラウザで見ても古い内容が表示される」 というときには、以下のことを確認して下さい。

※最近、ファイルを転送してもすぐには新しいページを見られないという現象が、 ホスト側の都合で起こっているようです。慌てずに、時間を置いて確認するように すると良いでしょう。URLでホストnetftpを指定すれば転送後すぐにでも見られる そうです。

文字化けについて

ウェブページ製作ツールでページを作った場合に、BBSからの操作でASAHIネット にファイルを送ってみたら文字が化けて見える、というトラブルが最近多いようです。

このような場合、HTML文書のHEAD要素内に次のような記述があるかどうかを 確認して下さい。

<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=ISO-2022-JP">

もし上の ISO-2022-JP の部分が x-sjis などと なっていたら、上のように直して下さい。

このケースで文字化けが起こる原因は、文書の文字コード系と上の <META> で示しているコード系とが食い違っていることです。 つまり、文書自体がISO-2022-JPで符号化されているのに、「この文書は シフトJISで符号化されています」と言っているわけです。

BBSからの操作でASAHIネットにテキストファイルを送ると文字コードが自動的に ISO-2022-JPに変換されますから(ウェブページの日本語の文字コードは通常ISO-2022-JP を用います)、ファイル中でシフトJISなどが指定されているとブラウザが正しく 解釈できなくなるわけです。

なお、シフトJISコードを指す場合に x-sjis という名前を 記述するツールがありますが、これは正式な名前ではありません。もし上のような <META> タグでシフトJISを指定しなければならない場合は、 charsetの値は Shift_JIS とするのが適切です。シフトJISでなく 日本語EUCの場合は EUC-JP とします。

ファイル名等について

「ファイル名は大文字小文字を区別する」というのが鉄則です。 特に index.html (または index.htm)は小文字で正確に 書いて下さい。

より細かいことについて

好ましいHTML文書のために

html/helpの書き込みと直接は関係ないのですが、いくつか 付け加えておきます。

なお、私が書いたページに好ましい HTML文書を書くための方法と考え方というものもありますので、 お読み戴ければ幸いです。


1996年8月, 12月, 1997年2月, 5月, 7月
矢野啓介 (e-mail: yano@moon.email.ne.jp)
$Id: htmlhelp.html,v 1.1 1997/07/25 17:31:04 yano Exp $