ASAHIネットのインターネット関係の会議室では、しばしば 「ホームページがアップできません」といった類の質問が見受けられます。 この手の質問の答えはだいたい決まっています。同じ質問と答えが繰り返される のは無駄ですから、ここに対処法をまとめておきます。
なお、ASAHIネット事務局の方でちゃんとしたFAQ集を作るという 話も聞いたことがあります。早く出来ないかな……。
7月16日、「文字化けについて」に若干追加。 また、会議室コード等を手直ししました。
5月24日、「更新されていないと思ったら」と 「文字化けについて」を追加しました。
本題に入る前に、不適切な用語について述べておきます。
WWWのページ一般を指す意味で「ホームページ」という言葉が用いられることが 最近はしばしばありますが、これは誤用です。
「ホームページ」という語は、そもそもはWWWブラウザが起動したときに最初に 読み込まれるページを指す語です。転じて、一群のページの「とびら」や「目次」的な 役割を持つページのこともホームページと呼ばれるようになりました。ここまでは 「ホーム」の意味が残っています。しかし更に拡大解釈してWWWページ一般を指すと なると何が「ホーム」なんだか分かりません。
WWWのページ一般を指す場合には、「WWWページ」と呼んだり、World Wide Web のページですから「ウェブページ」と呼んだりするのが 妥当です。「ホームページ」と呼ぶべきではありません。
なお、同様のことを書いたページとして、「ホームページ」 のウソがあります。
変な省略をしないで「アップロード」と言うべきです。 「ダウン」についても同様で、「ダウンロード」と言うべきです。
なお、「アップロード(ダウンロード)」という言い方には上下関係の存在が 想定されています。このため、対等な計算機同士が通信するインターネット環境で こういう言い方をすることを嫌う人もいます。私は必ずしも間違いだとは いえないと思いますが(自信は無い)、ftpでのファイルのやりとりでは「送る」 「取ってくる」「転送する」くらいの言い方が適当でしょう。
ASAHIネット事務局が用意したガイドは読みましたか? 利用に関する Q&A会議室(support)の中にあります。会議室で質問する前に 最低限これだけは読んでおいて下さい。 また、どうしても分からなくて「たすけて」と質問するときは、 サポート用の会議室(support/html)に書き込んで下さい。
なお、質問するときには以前に同種の質問がなかったかどうか 調べておくと良いでしょう。会議室の分科会に参加して sel pat "keyword" と入力すると、keyword を含む 書き込みを絞り込めます。
なお、会議室「インターネットクラブ」の分科会「HTMLサロン」(internet/html)は 情報交換のための場所なので、ASAHIネットの使用に関する質問ではなくウェブページ 作成の一般的な話題について書き込んで下さい。
「ASAHIネットのホストにHTML文書を転送したのに自分のページが見えない」 というときには、以下のことを確かめて下さい。
index.html を転送しましたか? index.html は、 あなたのページ群の中で「とびら」的な役割をするページ(このような ページを通例「ホームページ」と呼んでいます)にこのようなファイル名を 付けておきます。なお、パソコンの環境で拡張子が3文字までしか許されて いない場合はファイル名を index.htm とします。ここで次の ことに気をつけて下さい。
ファイル名に大文字を使っていませんか。(INDEX.HTMLや Index.htmlは駄目)
ファイル名が全角文字になっていませんか。 (index.htmlは駄目)
自分のページが「個人ホームページ一覧」に見あたらない場合、ブラウザで URLを直接指定してみましょう。index.htmlを転送してもすぐに 個人ページ一覧にあなたの名前が載るわけではありません(30分おきに反映される ようです)。 個人ページ一覧に見あたらなくても、ファイルが正しく転送されていれば URLを指定することでページを閲覧できます。 URLは、http://www.asahi-net.or.jp/‾ID/ のように 指定します。ID の部分は勿論あなたのIDです。
Macintoshを使っている場合はファイルにマックバイナリが付いていないか気を 付けて下さい。Macintoshでは、ファイルの先頭にマックバイナリという Macintosh用の情報が付くことがあります。文書や画像のファイルにこれが 付いていると正しく表示されません。通信ソフト等でマックバイナリを外す 設定にして転送するとよいでしょう。「画像が表示されない」というような 質問では、これが原因になっていることが多いようです。
「新しいファイルを送ったのにブラウザで見ても古い内容が表示される」 というときには、以下のことを確認して下さい。
キャッシュに古い内容が残っていないか。ブラウザのキャッシュを消して から試してみる。
ファイル名を間違えていないか。例えば、もともと index.html というファイルがあったところに、これを更新したつもりで実はファイル名を Index.html としてしまった、というトラブルがあるようです。
※最近、ファイルを転送してもすぐには新しいページを見られないという現象が、 ホスト側の都合で起こっているようです。慌てずに、時間を置いて確認するように すると良いでしょう。URLでホストnetftpを指定すれば転送後すぐにでも見られる そうです。
ウェブページ製作ツールでページを作った場合に、BBSからの操作でASAHIネット にファイルを送ってみたら文字が化けて見える、というトラブルが最近多いようです。
このような場合、HTML文書のHEAD要素内に次のような記述があるかどうかを 確認して下さい。
<META HTTP-EQUIV="Content-Type" CONTENT="text/html; charset=ISO-2022-JP">
もし上の ISO-2022-JP の部分が x-sjis などと なっていたら、上のように直して下さい。
このケースで文字化けが起こる原因は、文書の文字コード系と上の <META> で示しているコード系とが食い違っていることです。 つまり、文書自体がISO-2022-JPで符号化されているのに、「この文書は シフトJISで符号化されています」と言っているわけです。
BBSからの操作でASAHIネットにテキストファイルを送ると文字コードが自動的に ISO-2022-JPに変換されますから(ウェブページの日本語の文字コードは通常ISO-2022-JP を用います)、ファイル中でシフトJISなどが指定されているとブラウザが正しく 解釈できなくなるわけです。
なお、シフトJISコードを指す場合に x-sjis という名前を 記述するツールがありますが、これは正式な名前ではありません。もし上のような <META> タグでシフトJISを指定しなければならない場合は、 charsetの値は Shift_JIS とするのが適切です。シフトJISでなく 日本語EUCの場合は EUC-JP とします。
「ファイル名は大文字小文字を区別する」というのが鉄則です。 特に index.html (または index.htm)は小文字で正確に 書いて下さい。
HTML文書の中でもファイル名は正確に書いて下さい。大文字・小文字は 区別します。また、ファイル名やURLの途中に空白や改行文字を入れてはいけません。
ファイル名は小文字で付けます。BBSの「ホームページ管理」の制限です。 ftpを使う場合は大文字のファイル名も使用できます。
ファイル名に「全角文字」や「半角カナ」を使ってはいけません。 空白を入れてもいけません。
ファイルの中身に応じた適切な拡張子を付けて下さい。HTML文書なら .html (または .htm)、GIF画像なら .gif。HTML文書に拡張子を付けないでおくと、ブラウザで 見たときに整形されずにソースのままで見えることになります。
ディレクトリを作ることはBBSからの操作では今のところできません (不便ですね)。ftpを使った操作ではディレクトリを作ることができます。
自分のページの紹介文を個人ページ一覧に載せるには、 summary.txt というファイルに紹介文を30バイト以内で書き (これはHTML文書ではありません)、HTML文書等と同じく自分のディレクトリに 置いておきます。転送の仕方はHTML文書と全く同じです。
アクセスカウンタについてはASAHIネットのページにマニュアルが あるので参照のこと。
ファイルを更新するときは同じファイル名で上書きすれば大丈夫。
html/helpの書き込みと直接は関係ないのですが、いくつか 付け加えておきます。
特定のブラウザでないと見られないようなページを書くべきでは ありません。
<IMG>にはALT属性の値を指定して下さい。テキストベースの ブラウザ等では画像の代わりにALTで指定した文字列が表示されます。単なる飾りの絵なら ALT="" としてしまえば良いでしょう。
URLの書き方に注意。URLがファイルでなくディレクトリを指す場合、 最後にスラッシュを付けて下さい。そうでないとサーバとクライアントの 間で余計なやりとりが生じる等の無駄があります。
http://www.asahi-net.or.jp/‾WQ6K-YN/ ... 最後のスラッシュは必要 http://www.asahi-net.or.jp/‾WQ6K-YN/hoehoe.html ... スラッシュ不要
HTML文書をチェックするツールで自分の文書を検証しましょう。 Weblintの日本語版、jweblintが便利です。 今後もっといろいろなツールが日本語化されるかもしれません。
なお、私が書いたページに好ましい HTML文書を書くための方法と考え方というものもありますので、 お読み戴ければ幸いです。