【注意: このページはEUC-JISX0213で符号化されています。 一部の記号が文字化けする方は、お使いのブラウザのメーカーにEUC-JISX0213に 対応するよう頼んでください。「��」「��」これらの字が それぞれ半濁点付きの「ト」と小書きの「ラ」に 見えないブラウザはEUC-JISX0213に対応していません。】

横線を使いこなす

JISの文字コード規格には、横線のような形の文字・記号がいくつもありま す。これらは正しく使いこなせば高品位な組版を実現する助けになります。し かしウェブページなどを見ると、残念ながら不適切な使い方をしているケース にしばしば出会うのが現実です。具体的には、ダッシュのかわりにマイナス記 号を使っているものを見かけることが多いように思います。

ここでは、文字コード規格(JIS X 0213, JIS X 0208)の横線類をまとめて みます。文書を作る際の参考になれば幸いです。

なお、漢字(例えば「一」)は除きました。

記号 説明 文字名称 面区点番号 GL GR SJIS X0213のみ 備考
‐ ハイフン(四分) HYPHEN 1-1-30 213e a1be 815d 欧文の語中に現れるあのハイフン。
�� ダッシュ(二分) EN DASH 1-3-92 237c a3fc 829c * 『校正必携』(日本エディターズスクール)が主な典拠とのこと。
- ハイフンマイナス HYPHEN-MINUS 1-2-17 2231 a2b1 81af * ASCII (ISO 646)の「-」との互換用の記号。なお、EUCやシフトJISでは 重複符号化になるので、原則として1バイトの方(EUCならISO 646 IRV、 シフトJISならJIS X 0201)の方のみを使い、X0213の方をどうしても使うときは 名前が代替名称のFULLWIDTH HYPHEN-MINUSになる。
― ダッシュ(全角) EM DASH 1-1-29 213d a1bd 815c いわゆるダッシュ。誤ってマイナスを使うと格好悪い。 ちなみにInternet Explorer 4はこのダッシュの連続を改行で分離しないように 整形する。
ー 長音記号 KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK 1-1-28 213c a1bc 815b 音引きなどともいわれる記号。このかわりに誤ってマイナスやダッシュを 使っているらしい文書をときどき見かける。
− 負符号、マイナス MINUS SIGN 1-1-61 215d a1dd 817c 数学の負符号、減算記号。ダッシュや長音記号と混同されやすい。
─ 横細線素片 BOX DRAWINGS LIGHT HORIZONTAL 1-8-1 2821 a8a1 849f 罫線素片のうちの一つ。
━ 横太線素片 BOX DRAWINGS HEAVY HORIZONTAL 1-8-12 282c a8ac 84aa 罫線素片のうちの一つ。
�� ソフトハイフン SOFT HYPHEN 1-9-9 2929 a9a9 8548 * ラテン1 (ISO 8859-1)互換。この位置で改行するときのみ表示。 文書を自動整形するときにハイフネーションの可能な位置を明示するために 使われる。ただしX0213では常にハイフンとして表示することも許される。

凡例

記号
記号そのものです。
説明
記号の一般的な意味です。規格票に参考として書かれている 「日本語通用名称」を参考にしました (常に規格票どおりとは限りません)。
文字名称
UCSに対応する文字名称です。
面区点番号
JIS X 0213の符号位置を表す区点番号です。面・区・点の それぞれの番号を「-」でつないで表記します。JIS X 0208の区点番号は、 面番号を取り除いたものが相当します(もしX0208にある記号なら)。
GL
ISO 2022 (JIS X 0202)でいうGL領域に呼び出したときのビット組み合わせを 表します。例えば、電子メールでよく使われるISO-2022-JP(-3)で使われます。
GR
ISO 2022 (JIS X 0202)でいうGR領域に呼び出したときのビット組み合わせを 表します。例えば、Unixでよく使われるEUC(-JISX0213)で使われます。
SJIS
いわゆるシフトJISコード(Shift_JIS, Shift_JISX0213)でのビット組み 合わせです。
X0213のみ
JIS X 0213にあり、JIS X 0208に無い場合に「*」を付けます。

参考文献

JIS X 0213は2000年1月に制定された新しい規格で、本稿執筆時点では 実用に向けての動きが始まったばかりです。この規格はJIS X 0208の自然な 拡張となっています。JIS X 0208は20年以上の歴史を持ち、非常によく普及 しています。


2000年3月27日
矢野啓介 (yano@moon.email.ne.jp)