心の健康森田式生活術
■まず,
心の健康チェック
- 友人や親戚などの人づきあいに悩んでいる
- 誰かに責められているような気がする
- 自分では手におえない仕事を任されている
- 最近,家族内で病気や事故などの心配事があった
- 寝入りが悪く起きたときもすっきりしない
- 家にいてもリラックスしない
- 今治療中の病気やけががある
- あまり食欲がない
- 毎朝,布団からでるのがイヤで時間がかかる
- 自分がやりたいことを思い切りできない
以上,項目が
0-2個 前向きで楽天的,心も元気です
3-6個 現代社会ではこれくらいのストレスは仕方がないでしょう.小さいことは気にしない
7-10個 相当ストレスがあります.自分を追い込まないように,リラックスできる方法を習得してください.
次の森田式生活術が役立ちます.
■森田式生活術
卓越した精神科医,森田正馬博士によって開発された精神療法で,神経質に対する治療法として世界中から高い評価を受けています.
- 原則1 あるがままの心で生活する
弱気なままで,まず行動する.どんな事態にも逃げない心をもつ.「自然に従順であれ,環境や境遇に素直に従え」.
- 原則2 完全欲のとらわれから脱却する
十の努力をして,六か七の結果が得られればよしとしなくてはいけない.過ぎ去った未充足感にこだわらず,新しい70%を実践し,それを繰り返し積み重ねていくこと.
- 原則3 臨機応変の生活を心がける
万物は流動しています.本来,人間には固定した生き方,考え方などない.機に臨んで変に応ず,すなわち臨機応変こそ本来の生き方である.ものにこだわらず,善に向かって自分を変えていく.
- 原則4 今を大事にする
過去にこだわり,未来におびえて現在ただ今を無視してはいけない.今はその目的をまっとうしようと,ただその一点に注意を集中する.
- 原則5 自分にむかう注意を外にむける.
ある目的をつくり,その目的本位の作業をする.
- 原則6 一つ一つの行動に精を尽くす
一口でいえば,すなおにまず実践すること.今なしていることに精を尽くすこと.精魂尽き果てるまで.
- 原則7 態度価値を重視する
外形を整える.自分が行為の主であれば,まず不安があっても行為をして外形を整える.相手が行為の主であれば,相手が心中で自分をどう思っていようと,外に現れた行為・態度は素直に信じるようにする.具体的行動で実を添える.
- 原則8 神経質であればあるほどよい
- 原則9 豊かな人間性をはぐぐむ
広く社会を知り,社会を愛するようにしないと,人はエゴイスティックになってしまう.毎日の生活で,一つでもよい,自分を豊かにする具体的行為をもつことである.