第一稿(自筆譜とヴュルナー版)と最終稿の違いにつきましては上記のことを踏まえて是非実際の演奏を聴いてみてください。譜面の詳細な違いについてはAlan
Walker 編集による Robert Schumann The Man & Music の中の Brian Schlotel 著 The
Orchestral Music と、マズア/ロンドンフィルのCDの解説に一部譜面付で説明されていますのでご参照ください。なお、Schlotelの著には面白いことが書かれていますので以下に引用します。
…1851年の版(最終稿)はひたすら厚いオーケストラーションになっているため、その唯一の利点として、ダメな指揮者やヘタなオーケストラにとってより演奏しやすくなっています。少なからず(half-a-dozen)音を外すアマチュアのオーケストラにおいては、この改編された第4交響曲から大きな恩恵が得られるでしょう(a great boon!)。…なんとも耳の痛いお言葉です…。
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