“サンキュー、チャック ★★☆
The Life o Chuk
(2026年アメリカ映画)

監督:マイク・フラナガン
原作:スティーヴン・キング
脚本:
マイク・フラナガン
出演:トム・ヒドルストン、キウェテル・イジョフォー、カレン・ギラン、アナリース・バッツ、ベンジャミン・パジェック、ミア・サラ、ジェイコブ・トレンブレイ、ケイト・シーゲル、マーク・ハミル

 

ちょっと不思議な作品である。
要はチャールズ・クランツ(“チャック”)という人物の人生を描くストーリーなのですが、三部構成。そしてそれが、現在?から少年時代へと遡って展開されるのですから。

まず最初の「第三章」。ついに世界は破滅の時を迎えたのか。天変地異が起こり続けているその様は、かつて話題となった「日本沈没」さながらです。
車が動かず、ネット回線も繋がらなくなり、TVも電話も使えなくなった時、人は最後の時をどう迎えようとするのか。
近未来の姿と思えるだけに、とても惹きつけられます。

一方、そんな状況にもかかわらず、町中に、「ありがとう、チャック」「幸せな39年間」という広告が流れます。
いったい、そのチャールズ・クランツという人物は一体誰なのか? その疑問は解かれないまま。

次の「第二章」。会計士であるチャールズ・クランツは、出張である街を訪れている。
そのストリートで偶然チャックが出会い、そしてチャックが突然始めたこととはいったい・・・。
ミュージカル映画を観るようでとても楽しい。でも何でチャックはそんなことができたの?という疑問も残ります。

そして最後の「第一章」では、チャックの少年時代が描かれます。
不運であるけれど幸運でもあった少年時代、少年時代のチャックを演じるベンジャミン・パジェックの好演もあって楽しい。
この「第一章」で、第二章、第三章の謎が解けます。

そうか、そういうことだったのか。
答えの一つは、不器用な女性教師がチャックに教えたことであり、もう一つは少年時代のチャックの活動にあります。
そして多分、ローラースケートをする少女の登場も、その答えを裏付けているのでしょう。

人生を逆に辿るといった、ちょっと風変りな人生物語。
でも、年月どおりではなく、逆に辿るからこそ、人生は楽しさに溢れていた、という想いが残ります。
何と言っても「サンキュー、チャック」という広告の出現が面白い
原作はスティーブン・キング、流石と言うべきか。

2026.05.01

        


  

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