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ベストセラー小説「ハンガー・ゲーム」（amazon.co.jp）の映画化とのこと。
各地区から選ばれた男女計24人が、最後の一人（優勝者）になるまで殺し合いを続けるというサバイバルゲームを描いた作品。
未来の独裁国家。貧困地域での反乱を抑えるために導入されたのがその“ハンガー・ゲーム”。12の貧困地区から毎回抽選で12〜18歳の男女１名ずつを選び出して未来都市に集め、まるで現代のオリンピックのように華やかな事前ショーを繰り広げた後、完全中継で12人の殺し合いをＴＶ公開するというもの。
主人公は、第12地区に住む弓矢を得意とする少女カットニス・エバディーン。
抽選で選ばれてしまった12歳の妹プリムを守るため、自ら身代わりを買って出ます。男子で選ばれた同級生のピータ・メラークと共に、ゲームに向けて高速列車で首都へ。そこはカットニスらが暮す貧困地域とはまるで異なる、夢のように華やかな都市だった。
しかし、実際にゲームが始まるや否や、24人が即座に殺し合いを繰り広げ、あっという間に数人が命を落とすという修羅場。
カットニスはどう戦って生き抜くのか。ピータはカットニスにとって味方になるのか、あるには敵か、というストーリィ。
主人公カットニスを演じるジェニファー・ローレンスが好演。本作品の面白さは彼女の魅力に尽きる、といって過言ではないと思います。
このジェニファー・ローレンス、「X-MEN：ファーストジェレネーション」でミスティーク役で出演していました。
故郷で森を駆け廻っていた経験と精神的な強さ、そして弓矢の腕前で、24人の中でもサバイバル能力の高い少女という役柄にぴったり。
しかし、サバイバルゲームの緊迫感、展開の面白さの一方、こんな非道なゲームを少年少女たちにさせて心の痛みをまるで感じていない富裕な都市住民と、貧困地域の住民たちの格差の大きさをそのまま是認していいのか、という思いがこみ上げてきます。
原作では続編でその辺りが描かれているらしく、また映画も第２弾の製作予定があるらしい。「前編」と受け止めて置くべきなのでしょう。
2012.09.29
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