“幸せのポートレート★☆
THE FAMILY STONE
(2005年アメリカ映画)

監督:トーマス・ベズーチャ
脚本:トーマス・ベズーチャ
出演:サラ・ジェシカ・パーカー、ダイアン・キートン、クレア・デインズ

 

一応ホーム・コメディと言って良い作品だと思います。
キャリアウーマンのメレディスが、恋人であるエヴェレットの実家でクリスマス休暇を過ごすため、初めてストーン家を訪問する。
ゲイの弟もいてその恋人である黒人男性も一緒にストーン家にやってきて皆に歓迎されるくらいですから、子沢山のストーン家はかなり自由奔放な家風。
ごくフツーな女性が恋人の家族に振り回されるストーリィと予想していたのですが、実はこのメレディス、成功したキャリアウーマン風をふかすようで、かなりイヤな女である。
堅苦しく、理屈っぽく、恋人の家族に合わせようとしない(合わせられないのかもしれないけど)。おまけにとんでもない事を言い出し、意に相違してストーン家の人々を侮辱するような結果になる始末。
自分の応援にと急遽呼び寄せた妹のジュリーが、自分と対照的に、あの子は良い娘だとストーン家の皆々に歓迎されてしまうのですから、何と皮肉なことか。それがきっかけで、事態は思わぬ展開を見せ・・・、というストーリィ。

この作品から何か教訓として引き出すものがあるのかどうか。
少なくとも何か引っ張り出すとしたら、背伸びせず、ありのままの自分でいることが大事。そうでないと恋の相手も勘違いしてお互いにふさわしくない相手を選んでしまうこともある、ということか。
サラ・ジェシカ・パーカー、ひっつめ頭でぎすぎす、メレディス役としては好演でしょう。ダイアン・キートンはベテラン女優らしく貫禄充分。
まぁ、そもそも初めて訪問した恋人の家、しかも大家族の中でクリスマス休暇を過ごすというのは、相当なプレッシャーであることは間違いないでしょう。いやはや、それが米国流とはいえ、ご苦労なことです。

2006.12.31

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