“ブラザーズ・グリム” 
THE BROTHERS GRIMM
(2005年アメリカ/チェコ映画)

監督:テリー・ギリアム
脚本:アーレン・クルーガー
出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、レナ・ヘディ

 

何だかよく判らない映画だった、のひと言。

ウィルとジェイコブのグリム兄弟を主人公に、グリム童話の「赤ずきん」や「ヘンゼルとグレーテル」の要素を取り込んで仕上げた童話風ホラー・ファンタジー。

各地の村をめぐって魔物退治を売り物に金を儲けているグリム兄弟ですが、その魔物騒ぎは兄弟が人を雇って仕組んだイカサマ。それがバレてフランス軍の将軍から、マルバデンの村で次々と少女が行方不明になっている事件の真相解明を命じられます。
ところがこのマルバデンの森、イカサマでないどころか、鏡の女王の魔法によって本当に呪われている森だった。行方不明になった11人の少女、そして最後の犠牲者となった漁師の娘アンジェリカを、ウィルとジェイコブの2グリム兄弟は救うことが出来るのか、というストーリィ。

最近の映画ですから、映像技術を駆使した画面はハラハラドキドキ、迫真性充分でつい目を凝らして観てしまう。
でも、結局何の解決があったのか、どうストーリィに納得できたかというと、はなはだ怪しいと言わざるを得ない。
せっかくの美人アンジェリカをもっと活躍させていれば、もう少し見応えはあったのではないかと、ちと残念。
結局は、像技術に引きずられ、ストーリィがお座なりになってしまった典型的な作品例と思わざるを得ません。

2006.03.25

    


  

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