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        SFアクションの象徴的作品「ターミネーター」の第5弾。 
        新シリーズを謳った、未来社会での攻防を描く前作「ターミネーター4」から一転、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の当初3作品に先祖返りしたような作品です。 
        それを象徴するかのようにアーノルド・シュワルツェネッガーが再び出演。まぁ、年取ったというのに未だアーノルド・シュワルツェネッガーか、といささか呆れるところがないではありませんが。 
        しかし、アーノルド・シュワルツェネッガーあっての「ターミネーター」であり、その彼の高齢化がそのまま本作品の限界なのでしょう。 
        ストーリィは、ジョン・コナーが率いてスカイネットへの完全勝利直前まで迫った人類軍。スカイネットが最終手段としてサラ・コナー殺害の為過去に送り込んだ殺人ロボットを追い、カイル・リースもまた過去へとタイムスリップします。 
        そこからがあれれ?という展開。 
        これまでの「ターミネーター」と違うじゃん、と。その戸惑いは観客のみならず、カイル・リースも同様という処が可笑しい。 
         
        本作では、エミリア・クラーク演じるサラ・コナーが、カイル・リースと、アーノルド・シュワルツェネッガー演じる年老いたターミネーターが大活躍。 
        T-1000が戦う相手かと思っていたら、信じ難い、これまで以上に強力な敵が登場します。攻防一進一退というより、常に追い込まれているばかり、といった風。 
        しかし、肝心のアーノルド・シュワルツェネッガーに往年の迫力がなくなり(年の割には充分健闘していますが)、何となく迫力不足の観が否めません。 
        それを補って活躍しているのが、サラ・コナー役のエミリア・クラーク。これまでのサラ・コナーと異なり、小柄、かつ可愛い系。本ハード・アクションの中にあってかなり惹かれます。 
         
        これで最終決着かと思いきや、どうも布石を残しているらしい。でも、ここまでにしておいたらと思います。 
        2015.07.12  
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