“しあわせの選択” 
stardom
(2000年フランス/カナダ映画)

監督・脚本:ドゥニ・アルカン
出演:ジェシカ・パレ、ヴィクトリア・スノウ、ダン・エイクロイド

 

女子アイスホッケーチームのフツーの女の子がカメラマンに見出され、モデルとなって超人気スターの道を駆け上がっていくが、彼女にとって何が幸せだったのか?と問いかけてくるストーリィ。

そう言ってしまえばありきたりのストーリィですが、それを描く手法がかなり独特なもの。
ひとつのストーリィを演じていくというのではなく、主人公ティナがスター・モデルとして辿った道のりの一場面一場面を第三者的に撮り、それを繋いでいってひとつのストーリィを作り上げるというスタイルです。
観ているうちに、主人公の本心が押し込められ、華やかな外見だけで主人公の人となりが決められていく、本心と外見のギャップの広がりが強く感じられていきます。
といって、ティナは同情すべき純真な女の子という訳ではない。結果的に人気料理店のオーナーや一国を代表する大使がティナに夢中になるあまり、身を誤っていく様子も描かれます。

この作品、映画の手法としては興味深いものの、決して観ていて面白い映画ではありません。途中で観るのを止めようかと思ったくらい。

 2005.01.30

      


  

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